カイラギヒュッテ
1期(昭和37年卒) 渡辺 英夫

 飯豊山泡の湯温泉よりいわな沢をつめた鞍部に広さ12坪程のしゃれた小屋があります。“カイラギクラブ”という会員40余名のクラブ所属の小屋で、木造、三角屋根、築後10年を経てもシャンとしたものです。

 当時東北大に在学していた5,6人の女の人達が中心となって兄弟姉妹、同僚、山仲間と芋ヅル式に会員を増やし、地元の長者原部落から土地を借りて(国立公園内の土地は借りられず)50万円程で建てました。整地、基礎は土木専攻の会員がいるためクラブで行い、資材運搬も労力奉仕したのでこの程度の費用ですんだのでしょう。
 昨秋のヒュッテ10周年祭は大人30余名小供20余名の出席があり、ヒュッテには入り切らないというので、泡の湯温泉で行う程でした。

 OB会報にこのヒュッテのことを書いたのは、材木の運搬に瀬尾、渡辺(ユウジ)の両君の援助が多大なものであったこと、WV部卒後の私の山行のほとんどがカイラギクラブの人達とのものであったこと、そして自分達の山小屋を作るというのがいかに素晴らしいかを知らせたかったからです。
 OB会の集まりにいつかこのヒュッテを使ってみてはどうですか。

昭和51年OB会報NO7より抜粋