OB山行報告( 南ア 広河原 )
8期(昭和44年卒) 水上 俊彦
 はや5回目を迎えた今回のOB山行は素晴らしい天候に恵まれ、10月の連休後の静かな南アルプスを満喫することができました。10月15日(土)広河原に予定通り集中したのですが、参加したメンバーと集中形式は以下の通りです。

1)佐藤拓哉一家(4人8期)
  13日より南アルプスに入り北沢峠より甲斐駒ヶ岳を往復した後、スーパー林道を通
  って集中

2)小原(4期)
  横浜を夕方出発し、夜の山岳ドライブにて広河原到着。みんなとの合流は翌朝になる

3)藤森(7期)
  朝、諏訪を出発し、やはり車にて広河原集中。到着後白鳳峠方面へ散策

4)水上、中里(8期)菅原(10期)
  やはり車にて集中。ただし途中夜叉神峠を往復し白峰三山の展望を楽しむ

 以上、参加者は9人でしたが、結局歩いて集中したのは拓哉一家だけでした。
偉大なる南アルプスを歩いて集中するのは、OBにとっては、時間のなさ、それ以上に休力のなさから大分無理があったようです。

 広河原集中後は、我々パーティー以外は誰もいないひっそりとしたテントサイトでさっそく酒盛りがおこなわれ、雑談に花を咲かせました。いい気持ちになったところで、みんなの持ってきたエッセンをかき集めて夕飯の支度をするが、結局何を食べたか思い出せません。

 夕飯後は何となく足が河原に向き、そこでささやかなキャンプファイヤー ---- 
昔の歌が自然に出てくるのでした。夜も遅くなったところで、「明日は早く起きて北岳に登ろう」などという冗談も出たりしたのでテントサイトに戻り、思い思いにシュラフにもぐりました。目をあけると満天の星空でした。

 翌朝は前日と同じく素晴らしい秋晴でした。小原氏が例の元気な姿を見せて、みんなを驚かせたり、喜ばせたり ---- 。全員で大樺沢の散策にでかけ(北岳登山を北岳方面で妥協)・バットレスが丁度望まれるところで二本目の休みをとりました。10年前に大樺沢から見た北岳は簡単に登れそうな気がしたのに、今日ここから見る北岳の頂ははるかかなたにある感じで、登るには一大決心がいるようです。

 ここからは同じ道をもどり、昼頃広河原を後にしました。中里氏一人だけが白鳳峠から鳳凰三山に向けて元気に出発していきましたが、残りのメンバーは3台の車に分乗して、例のスリル満点の林道を帰りました。昨日に比べると日帰りの行楽客で車の数がぐっと増え、その為に車のスレ違いとものすごい砂ぼこりに苦労させられました。

 今回のOB山行は車で広河原に集中した私のような場合は山行といえるほどのものではありませんでしが、それなりに靜かな山の雰囲気を味わうことができました。これからもOB山行は割合簡単に集まれる所で行われるものと思われますので、日頃山に登るような機会が少ない人も、もっと気楽に参加してもらえればいいのではないでしょうか。

昭和53年OB会報NO10より抜粋