鈴木禄弥先生を囲んで
3期 (昭和39年卒) 後藤 龍男

 去る8月29日、東京八重州の富士屋ホテルに鈴木先生ご夫妻をお招きしてOB会が開かれた。先生が今年東北大学を退官されたのを機会に、TUWV初代部長として長年お世話いただいたことを謝し参集した訳である。奥様にもご同伴頂き、50数名のOBが一堂に会し、楽しい一タを過ごした。

 部長をお引き受け頂いたのは昭和34年、先生が法学部教授として着任されて間もなくのこととお聞きしている。小生が入学、入部したのが翌35年、丁度60年安保の嵐が吹き荒れた年であった。以来30年近い年月が過ぎている。

 当時は部の創世期でもあり、初代部長として種々ご苦労をおかけしたと思っている。小生自身、先生にお目にかかるのは卒業以来23年ぶりである。お二人とも髪に白いものが増えられた点を除いてはお変わりなく、ご挨拶もそこそこに懐古談に花が咲いた。

 泉ヶ岳や飯豊山などご一緒した数々の山行の話に始まり、ご馳走になった奥様の手料理が仙台で一番美味だったという奴、うじうじしていたら先生から一喝され、泡くって結婚したという奴、遭難騒ぎの後小出駅前食堂で先生からご馳走になったのがカツドンだったという奴等々・・・。食物の話が多かったのは貧しかった昭和30年代の名残であろうか。

 先生が部長としてTUWVと初めて係わられた頃のお年が現在の我々の年齢よりずっとお若かったことを思いついて、つくずく時の流れを感じた。今年から文学部助教授の野家君が3代目部長就任とのこと、鈴木先生以後2代も部生え抜きの部長が誕生しているのだから、TUWVも長い歴史を刻んだわけである。これもひとえに先生と奥様のお心遣いの賜物と感謝!!

 参加者
(S39)後藤、佐藤、松木 (S40)及川、小原、島崎、鈴木、関川、野村、緑川、八木 
(S41)大塚、桜、渋川、舘岡、谷、藤田、吉田 (S42)新井、加藤(邦)、原田 
(S43)五十嵐、藤森、村山、上田 (S44)佐藤(良)、佐藤(拓)、守護、宮下、演、三日月 
(S45)富川、原田、桃谷 (S46)田中、野家 (S47)秋田、仁藤 
(S48)陰山、藤田(真)、神田、松井 (S50)野家(裕)(S51)嶋田、堀江 
(S53)佐藤、田沼 (S55)大竹、加藤、佐野 (S56)丸山


 初めは東京周辺の人しか集まらないのではないかと思っていましたが、ずいぶん遠くからも集まりました。北からは札幌の上田さん、泉の大塚さん、秋田の舘岡さん、鳴子の大竹さん、仙台の八木さん、守護さん、野家夫妻、福島の加藤さん、西からは清水の佐藤さん、岐阜の原田さん、塩尻の藤森さんが駆けつけてくれました。前部長の吉田さんは広島に転勤の途中で寄ってくれました。また、残念ながら参加できなかった方から記念品代をいただきました。

      *** 記念品 --- 笠間焼とテレフォンカード **

 鈴木先生には長い間お世話いただいたことへの感謝の気持ちを込めて、笠間の陶芸家の手による大皿と壷をお贈りする予定です(窯出しは12月中旬の予定です)。良い記念になるものと思っています。これに対して、先生からは多額のお礼を戴きましたので、先生ご夫妻の写真を使って小原さんがデザインしたテレフォンカードを、参加いただいた方と記念品代を寄付していただいた方に送ります。

昭和62年OB会報NO18より抜粋