18年ぶりの山行
8期(昭和44年卒) 演 聴

 思えば18年前に変な病気を罹って体の平衡が取れなくなり、”立派な”身体障害者になって山に行くことはあきらめていた所、卒業(但しワングルの!)30周年ということで、安達太郎山のくろがね小屋に集まるという知らせを受け取った。

 山頂はともかく何とかして、くろがね小屋だけでも行って仲間に会いたいものだと思い、いつもの如く拓哉に相談した所、「サポートしてやるから」という言葉に甘えて参加することにした。ついでに娘にも山と山仲間のよさを教えてやろうと、荷物運びも兼ねて「行こう」と声を掛けたら、最初はニベも無く断られた。しかし日が近づくにつれて「行く」と言い出したので、これ幸いとポーターと杖を兼ねさせることにした。

 山行については会報に報告があると思うので省略。

 当日は両手にストックを持ち空身で自分のペースで歩いていたら、デカイザックを背負った人から「速すぎる」と注文が出た。うれしいのだよ、また山に来られたということは。

 一晩泊まってそのまま下山?するつもりでいたら、「手を引いてやるから、山頂まで行こう」とのお言葉にまた甘え、両側から支えて貰ってエッチラオッチラ。天気は良いし、気心の知れた仲間と過ごす時間がたつのは早いもの。とうとう頂上に立ち回りを見わたわす気分の好いこと、言葉には尽くせない ・・・。

 懐かしい山、すぱらしい仲間に囲まれて我が人生で最良の日でありました。この機会を与えてくれた皆様に、改めて感謝します。


     ありがとう!

    蛇足 : また誘ってくれないかしら ・・・・・・。

平成10年OB会報NO29より抜粋