近況報告
21期(昭和57年卒) 千田 敏之

 82年の夏合宿で、黒部・奥の廊下を遡行して以来、4回ほど、薬師沢出合上流の黒部源流は訪れているが、核心部と言われる上の廊下には足を踏み入れていなかった。40歳も過ぎて、そろそろ沢登り年齢でもなくなってきたので、今のうちに行っておこう――と、ガイド山行ながら上の廊下を遡行してきました。

 8/15 : 夜行・急行アルプスで大町へ。

 8/16 : ダムで黒部ガイド・志水哲也氏(http://www3.nsknet.or.jp/~guriguri/)と、他のメンバー・3人と合流。何とガイドを除き私が最年少。奥黒部ヒュッテへ。ヒュッテまではかなりの距離とアップダウンがあり全員バテル。

 8/16 : 奥黒部ヒュッテより遡行開始。水量はかなり少ないとのことだが、徒渉はかなり大変で右足を捻挫。だましだまし遡行。1日目核心部は口元ノタル沢出合上流ゴルジュ。泳ぐがかなり冷たい。広河原で幕営。岩魚1匹。

 8/17 : 名勝・上の黒ビンガ、金作谷を経て、立石に向かう。水量少なく高巻きがないのが助かる。捻挫した右足をかばっていたら、左膝にダメージきて右足、左足ともにガタガタ。膝が上がらなくなり遡行スピードが落ちる。痛みをこらえながらも薬師沢出合に到着。

 8/18 : 薬師沢小屋で解散。一人で折立に向かうが、膝が用をなさず9時間ほどかかる。

 ガイドの志水氏によれば、彼が十数回入ってる中でも水量が記録的に少なく楽勝の上の廊下だったそうだが、徒渉は(ビレイはするものの)かなりハードだった。トレーニング不足というか、1年に1回の山行なので筋力が落ちていて、膝がだめになり、後半は遡行を楽しむどころではなかったことが悔やまれる。もう1回行くか……。

平成12年OB会報NO31より抜粋