26期OB山行報告(白馬岳) 平成13年9月1、2日 |
26期(昭和62年卒) 北村 健太郎 |
平成13年8月31日 平成13年9月1日 結局、予定コースを行くのは森、伊田、北村の3名となり、残りの雅浩と小泉は小日向のコルから直接鑓温泉へと向かうイージーなコースをあっさりと選択した。ともかく、まだ半分眠っている伊田をはげましつつ、平田が昨日雨の中、単独で登っている大雪渓へと向かう。 本日は正しい日本の秋晴れという感じで、マイルドセブンの広告のような青空である。白馬尻荘を過ぎ、右岸に沿ってしばらく行った所からアイゼンを付け大雪渓に入った。さすがに時期も遅いため、雪渓も汚れ、落石もあるが、非常に快適な登りである。ふと、後ろを振り返ると、なんと伊田が登りながら眠っている。大丈夫か?と声をかけると「OK!」との返事。とりあえず、前に進んでいるのでいいかと思い、先へ進む。 途中、砂防堰堤の工事を行っている現場で、突然伊田が取材をはじめる。―ちなみに彼は「週間金曜日」に勤めている。(そのうち掲載されるのだろうか?) 砂防堰堤の現場付近より雪渓にはサヨナラして、左岸に取り付き登る。途中岩室跡、お花畑避難小屋を通って行くと、上部に大きな岩塊が見えてくる。左を見ると、これから向かう杓子岳、白馬鑓ガ岳が良く見える。そこから、もう一踏ん張り行くと村営の頂上宿舎に到着した。ほっと一息いれて、ふと横を見ると、伊田がベンチの上ですでに鼾をかいて熟睡している。まだ、先は長いので、早めに行こうと、途中ザックをデポし、空身にて白馬ピストンに向かう。森と相談の上、伊田も「デポ」して行こうとするが、起きあがって眠りながらもついてくる。途中山上の要塞のような白馬山荘を通り抜け25分ほどで白馬山頂(2932)に着いた。 少し雲は出てきたが、やはり眺めは良い。剣岳や槍ヶ岳も良く見える。遠くは、白山まで見えた、、、ような気がした。ふと足元を見ると、山頂にある展望表示盤の基礎の上に横たわる伊田の姿があった。伊田をたたき起こして、来た道を戻り、ザックを回収して先を急ぐ。 杓子岳と丸山の最低鞍部ですでに12時、後の行程を考えた結果、杓子岳頂上はパスし右手の巻道へ入る。祖母谷方面は緩やかな傾斜の別天地のようで、いつか下ってみたい気分にさせる。(森と、いつか黒部渓谷を歩こうぜ!ということで盛り上がった) 足下にはミヤマムラサキなどの小さな花が咲いている。小鑓にだまされつつも、なんとか鑓ガ岳頂上(2903)へ到着。森も北村も久々の山で、疲労困憊である。伊田に写真を頼んだが、彼は眠りながら撮ってくれた為、出来た写真はボケていた。 この頃から、周囲はガスにつつまれはじめたが、後は鑓温泉に下るのみ。ここで伊田はようやく眠りから目覚め、突然走り出したかと思うと、あっという間に行ってしまった。鑓温泉には午後3時着、1日先行した平田、小日向経由で来た雅浩、小泉と無事合流した。鑓温泉は猿倉からでも山道を4時間ほどかかる山の出湯であり、露天の湯船からは、妙高や高妻山などが目の前に見える。今日の最後の下りで足はガタガタとなり10時間行動の疲れはピークに達したが、少しは疲れも癒えるというものである。山小屋での食事のあと、久しぶりの再会に大いに盛り上がる。今日、千葉を出発し、鑓温泉へ来るはずの小松だけは、猿倉荘泊まりとのことで残念だった。(皆、小松からの電話に耳を疑った?) 平成13年9月2日 帰りは八方温泉、小日向の湯へ寄り、来年の再会を誓ってそれぞれの帰途についた。森、北村は、前日の10時間行動の疲れがまだとれないため、蓮華温泉にて療養後、さらに柵口温泉にて疲れを癒し、翌日のんびりと帰った。 ところで、来年のOB山行は平ガ岳ということになった。中の俣ルートというのがあるらしいが、使用禁止の噂もあるし、それぞれ体力の衰えた我々の運命や、いかに?!? コースタイム 8月31日(金):西国分寺駅21:00−(中央高速経由)−猿倉24:30 9月2日(日)晴れ:白馬鑓温泉7:00−小日向山コル8:10−猿倉荘9:30→帰宅 |
平成13年OB会報NO32より抜粋 |