南インドからの便り
4期 (昭和40年卒)大東磐司こと小原佑一 

 南インドのチェンナイ(昔のマドラス)に住民登録をして1ヶ月近く経ちました。2001年夏から何度となく出張で通っていたインドですが、ニューデリーに向かう飛行機からと、昨年暮れにネパール・カトマンズで開かれた会議に参加したときヒマラヤを見たくらいで山とは縁がありません。休暇をとってトレッキングでもできればと山の道具は船便に入れましたが使うことがあるか........

 インド人に「うま味」を理解してもらおうとやってきましたので、毎日インド人と同じようなパサパサなご飯に汁気のあるおかずをかけたような食事を右手でこねくり回してから指先をうまく使って摂っています。長年インドに駐在している日本人の商社マンに「手で食べて熱くないですか?」と聞かれてしまいました。せっかく異文化に接することができるのに、なんてもったいないんだろうと思ってしまいました。でも、現地の食に手を出すということは、特に開発途上国では相当勇気がいることのようです。

 現役時代、腐ったような湿原の池塘の水を「ボウフラが生きているんだから大丈夫!」といって飲んでいたときの免疫がまだ残っているようです。

 インドに来た人がよく経験するお腹を壊すどころか、食べすぎでお腹が出てきました。車でないと安心して動けない環境なので運動不足もひとつの原因です。少し落ち着いてきたら、できる運動を探してみます。とは言え、会社からの駐在員という肩書きが付いているので学生の冒険旅行や昔のピッピーみたいなことはできず、まじめにお仕事をやっています。

 毎日いろいろな発見があり、それを楽しみに過ごしています。「インドの食」という情報発信(メルマガ)を行っています。そのうち「インドの雑」という、もろもろの雑学に関する情報発信もしたいと考えています。日本語に飢えていますのでご希望、ご要望などをメールでください。
  

平成15年OB会報NO34より抜粋