近況報告
19期(昭和55年卒) 小山 茂典

 昨年11月末、14年暮らしたアメリカから帰国し、ちょうど1年になりました。俗に、長い外国暮らしから戻ると逆カルチャーショックもあり、海外駐在1年につき1ヶ月のアジャスト期間が必要と言われているそうです。

 その理屈(根拠レスですが)から言えば、当方の場合慣れるのに1年以上かかる計算です。確かに最近ようやく落ち着いてきたような気もしますが、それでもいささかなじめぬことが色々あります。この1年で感じた個人的な小さな不思議発見をいくつか。

 * 物価高
 東京のスーパーで食料品の価格を見ると、やっぱり高いがまあこんなものかなと一瞬思います。しかしよく見ると、例えば同じアスパラ一束でも日本は6,7本とバラで数えられる程度、アメリカはその10倍はあり両手で持つもの。肉類は日本の100グラム単位とアメリカのパウンド(約450グラム)単位でようやくいい勝負。果物に至ってはどれも芸術品のごとく美しく美味しいのは認めるが、1個と1ケースぐらいは価格差あり。我が家のエンゲル係数は確実に3倍以上になる不思議。

 * 電車
 長い間車で15分くらいの通勤だったので、満員電車での通勤は最大のストレス。エスカレータの左側は立つ人、右側は歩く人(関西はこの逆)など、どこにも書いてない暗黙のルールで大量の人間が流れて行く様は驚き。
 驚きと言えば女子高生のスカートの短さは何だ?! いつの間にこのようなファッションになったのでしょう。冬に上はマフラーやセーターで着ぶくれ、下は素足というアンバランスに納得できず。電車の中での一斉携帯メール親指秒速運動や、衆人環視の中でのお化粧の不思議。

 * テレビ
 ああなるほど”という意味で“へーっ”と言う時、手が上下動して机を軽くたたくアクションが最初不思議でしょうがありませんでした。やがてテレビの人気番組の影響であることが分かり、“へー”。料理番組やグルメ番組がゴールデンアワーに延々とある不思議。

平成16年OB会報NO35より抜粋