ささき農園だより
20期(昭和56年卒) 佐々木 晃

 野菜農家に転身して4年、多少は腕が上がったと思っていたのですが、今年は猛暑・台風・秋の長雨と、天候に泣かされました。契約しているお客様に、定期的に旬の野菜の詰め合わせセット(8〜10種の野菜が入る)をお届けしているのですが、肝心の野菜が揃わずに、たびたびお休みする始末で、当然売上も無くなります。せっかく新規の申し込みがあってもお断りせざるを得ません。幸い、お客様のご理解と応援があって、くじけることなく過ごせました。

 農業は、春になれば前年の結果は良くも悪くもリセットされ、1からやり直せるので、来年こそは!!量販店には無い、手作りの新鮮野菜をお求めの方、「野菜はどうでも一丁応援してやるか」と思われた方は、一度ご連絡ください。

@ 踏み込み温床 A 春夏野菜の育苗
B 台風の被害 C どうにか気力も回復

【写真@】
 2月:踏み込み温床。古畳で作った枠の中に、落ち葉と米ぬかを混ぜながら水を撒き、踏み固めると、数日で醗酵が始まり、発熱してくる。この落ち葉の上で、ナスなどの夏野菜を発芽させます。江戸時代からあるバイオテクノロジー(しかもローテク)で、いかにも有機農業らしいでしょう?

【写真A】
 4月:春夏野菜の育苗。トマト・ピーマン・トウモロコシ・キュウリ・オクラ・インゲンその他で3千株以上あるでしょう。ここまでは順調で、GW明けを待って次々に定植したのですが ・・・

【写真B】
 6月:21日の台風6号で、実が着きだしたばかりのトマトハウスが潰される。写真Aの育苗用ハウス、しいたけ用のハウスも倒壊。被害総額は50万円以上で、零細農家にとっては大打撃です。

【写真C】
 11月:どうにか気力も回復、潰れたハウスをやっと片付け、その跡を耕運しているところ。トラクター作業が一番楽チンです。奥にあるのは収穫中の大根。おいしいですよ。

ささき農園/佐々木晃(日本有機農業研究会会員)
〒300-4414 茨城県真壁郡真壁町椎尾1724
Tel & Fax 0296−23−9768
E-メール akira00@jeans.ocn.ne.jp
平成16年OB会報NO35より抜粋