南インドのチェンナイから
4期 (昭和40年卒) 小原 佑一

 南インドのチェンナイ、英領時代のマドラスという名称の方を知っている人が多いでしょう。縁あって、そこで生活を始めて1年が過ぎました。

 日本でインドといえば、北インドです。南インドのことはめったに聞きません。北にはどっかりとヒマラヤ山脈がひかえていますが、南には2500mを越える山がいくつかある程度です。

 チェンナイはベンガル湾に面した港町で郊外に小さな丘はありますが山らしい姿をみる機会はありません。しかし、現役時代味わった山の生活の雰囲気はそこかしこにあります。

 まず、夜になると、歩道の上、広場などいたるところで「オカン(野宿)」をしています。それが彼らの生活なのです。家族で川の字になって寝ている光景をよく見ます。中にはテントならぬ「蚊帳」を張っている人もいます。夜中でも暑いので外で寝る方が寝やすいのも理由の一つかもしれません。しかし彼らは「ハウスレス」なのです。(家族があるから「ホームレス」ではないと勝手に定義)

 山と違い寝袋ではなく、たいてい頭から布を一枚かぶっています。多分、蚊除けだと思います。何しろ市内でもマラリヤ、デング熱、日本脳炎、その他いっぱい蚊が媒介する病気があります。

 このような人たちは朝起きると、「キジウチ」にそこらの広場や、河原、海岸に行きます。道路の脇にでも...最近は、共同トイレも出来てきました。後始末は紙を使わず、左手を使ってペットボトルの水で清めます。


 ヤシの葉で編んだシートを使った小屋に住んでいる人たちもいます。穴を掘っていないので竪穴式住居ではありませんが似たようなものです。昔、本部テントに使っていた10テン位の大きさです。そこに住んで、家財道具も収納しています。そこらの石を積んでかまどを作り、薪で炊事をしています。まるっきり山での生活と同じです。インドとは人口の1/3近くがこのような生活している国です。

 まだまだ毎日新しい発見です。そんな生活してみないと分からない情報、特に食に関して、写真を使った「インドの食」という情報発信を行っています。是非、下記のURLにアクセスして見てください。質問、コメント、ご要望、なんでも結構です、ゲストブックやメールに書き込んで下さい。

No. 1 お祝いの食事:http://www.photohighway.co.jp/AlbumPage.asp?un=3836&key=1521350&m=0
No. 2 朝食:http://www.photohighway.co.jp/AlbumPage.asp?un=3836&key=1522167&m=0
No. 3 街道脇のドライブイン:http://www.photohighway.co.jp/AlbumPage.asp?un=3836&key=1526870&m=0
No. 4 ダイエット:http://www.photohighway.co.jp/AlbumPage.asp?un=3836&key=1531725&m=0
No. 5 かつお:http://www.photohighway.co.jp/AlbumPage.asp?un=3836&key=1539673&m=0

(No.6からNo.12までは現在引越し作業中です)

No.13 料理の専門家2:http://www.photohighway.co.jp/AlbumPage.asp?un=3836&key=1518486&m=0
No.14 お酒:http://www.photohighway.co.jp/AlbumPage.asp?un=3836&key=1527315&m=0
No.15 鍋・釜・かまど:http://www.photohighway.co.jp/AlbumPage.asp?un=3836&key=1543644&m=0

Yannick Yuichi O'HARA/小原佑一/大東磐司


E-mail: yuichi_ohara@che.ajinomoto.com
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平成16年OB会報NO35より抜粋