近況報告
7期(昭和43年卒) 金子 清敏

 中国へ通い始めて8年が経ちました。高校1年の時に教わった楊貴妃なる小説の中で、玄宗皇帝が三千の寵愛を一身に集め、凝脂を洗うとかの一節に引かれ、また浪人時代には予備校の漢文の先生から、中国はこれから偉大な国になると吹聴されたこともあり、さらに元々は医者に進む道を求めていたことで、いつの日か行きたい処と考えていました。

 ようやく仕事にかこつけて中国大地を踏むことができました。しかし、その食文化にはなかなか馴染めず、スッポン、蛇、鰻、虫けら、犬等は、豚、羊、牛、鳥の香料含んだ肉とともに未だ嗜好に合いません。高価な魚のその美味い白身も香采の強い香に箸がすすまず、所詮海と川と沼の混合した異国食物と考えてしまうことでした。

 この夏には、好きな生牡蛎を恐る恐る少々食して帰国したところ、その48H後には新幹線並みの下痢にであってしまい、偉い医療費が掛かりました。安い店はもちろん、ホテル、高級料理店も厨房のひどさはそれを見たものでしか想像つかないものです。見た目には奇麗な野菜、フル−ツも、洗い水の汚さは厨房を知らなければ、そのやさしい味には誰もNOとは言えません。生物には熱を通せばよいかと思いますが、所詮、箸、テ−ブル、トイレ、お札には雑菌がうようよ生きて遊んでいます。

 昨年はサ−ズが退くころに訪中し、その結果若干の病気もちの先輩は1ヶ月後には胸の病気で入院し、10ヶ月過ぎには亡くなりました。小生も帰国2ヶ月は咳,タンに悩まされましたが、熱が無いとのことでサ−ズに認定されませんでした。

 最近、カラオケ店(風俗バ−)で日本人も捕まりました。淋病と梅毒を合わせた”かりん”という性病も旺盛です。

 中国の女性は、上海系は京美人、北京系は東京人です。やさしい心を持っていますから、花を育てる気持ちで接してください。思うまにまにつづりました。

平成16年OB会報NO35より抜粋