女の子フリー2005 蔵王(刈田岳、熊野岳)
37期(平成10年卒) 小川 かおり
■ コース概要 清渓小屋上駐車スペース ... 刈田岳 ... 刈田岳レストハウス ... 熊野岳 ... 刈田岳レストハウス ... 清渓小屋上駐車スペース ... GOAL 清渓小屋(2日目は駐車スペースに戻るだけ)

■ メンバー PL:阿部(3年)、SL/気象/会渉:長井(4年)、ESSEN:渋谷(2年)、装備:森田(2年)、M:山下(OG2年)、大木(旧姓高橋 OG5年)、田中(旧姓徳島 OG5年)、小川(OG8年)

 10月22日(土)午前4時、部室集合。女の子フリーとは思えない集合時間の早さ!久々の部室へ行ってみると、金曜晩から飲んで部室で一夜を過ごす現役男子が3名・・・。あー、ワンゲラーってこんなだよなぁと、なんとなくほのぼの。そのうちわらわらと女の子登場。私は久々の参加のため、現役生は全員初対面。ちょっぴり緊張したが、往きの車内ですっかり打ち解けた(つもり)。

 紅葉の美しい蔵王エコーラインを上っていくと、なんと途中でゲートが閉まってる!8時までゲートが開かないとのこと。もう通行制限をかけなければならない季節なのだ。はぁー、せっかく早く出発したのに・・・。しょうがないから車内で皆、寝る。ゲートが開くまで約1時間半程待っただろうか、天気はどんどん悪くなり、雨が降り出した。雲行きもすこぶる悪い。こりゃ正規ルートはやめたほうがよさそうだね。

 というわけで、本来の企画では1日目に屏風岳へ行くことになっていたが、予定を変更して熊野岳をピストンすることにした。START地点は、今夜泊まる清渓小屋の上部にある駐車スペース。女の子ならでは?のペチャクチャお喋り山行の始まりだ。とにかくしゃべるはしゃべる。あっという間に刈田岳に到着。ピークにある神社でおみくじを引いて大騒ぎ。トイレ休憩に寄ったレストハウスでは玉こんにゃく食って大騒ぎ。悪天候にもかかわらず、元気でよろしい。元気に負けたのか、雨もどうにか止んだ。

 休憩後、熊野岳(百名山)を目指す。天気が良ければ右側にお釜が見えるはずだが、どガスで何も見えない。蔵王にくるといつもこんな天気だよなぁ。それにしても寒い、寒すぎる。走るようにして熊野岳登頂。寒すぎるので三角点を踏んで遊んだりすることもなく頂上にある避難小屋でL。数々の伝説を持つというスーパーエッセン長・渋谷が取り出したのは・・・納豆!!Lで納豆?!1人1パックずつの納豆に、生トマトをスプーンでくりぬいたものをいい感じ?になるまで混ぜて食パンに塗る。これがなんと美味!森田の個装・インスタント甘酒と共に、皆、ペロリと平らげる。

 Lの片付けをしてさぁ戻るぞー、と避難小屋を出ると、なんだか雲が切れた感じ。決していい天気じゃないけどこれはお釜が見えるかも!!お釜が見えるポイントまで急いで下る。するとお釜が美しいその全貌を現した!おおお!私は何度か見たことがあるが、初めて見るというメンバーもいて、「初オカマ!生オカマ!」と写真を撮りまくる。

        

 今回の山行の目標3割が達成されたため、皆ご機嫌。後の7割は小屋での酒盛り&女の子フリー限定トークだ。まず車まで戻って酒やつまみを大量にザックに入れ、小屋へ向かう。清渓小屋は地上2階、地下1階の立派な小屋だ。しかも2階は畳張りになっている。今日の使用者は我々だけなので2階の畳スペースを悠々と使うことにする。大木・田中は小屋で夕方に合流することになっており、2人がそろそろ着きそうになるころ、(現役生が)Dを作り始める。そして大木・田中登場!ワーイ久しぶりー、初めましてー、の挨拶もそこそこに、Dをいっただきまーす。

 Dの後は即、酒盛り開始。皆のザックからビール、梅酒、チューハイ、ワイン、出てくる出てくる、飲み放題状態。つまみも山盛り。女の子フリー限定トークにも花が咲き乱れる。限定トークの内容は極秘事項?だが、とにかく衝撃的な内容が多かったということだけは述べておきたい。そんなことを何時間やっただろうか、疲れ果てるまでしゃべってから就寝。
爆睡。

 朝は当たり前だが寒い。しかしガンガン雪が降っているのは気のせいであって欲しい。おーい、おーい、止んでくれー。Bを食べ、しばらく待つが止む気配がないため出発。まあ15分くらいだからね。大丈夫だよ・・・って言ってたけど、ベチャベチャの雪が容赦なく降り続けていたため、皆、全身ビッショリ。でもそんなことはどうでもよろしい。問題はノーマルタイヤで来たのにエコーラインに雪が積もっていることだった。雪ってこんなに早く降るんだっけ(涙)エコーラインはクネクネしているし、絶壁だし、本当に危ない。チェーンを装備していなかったことを反省。しかしこんな天気だから他に車は通っていなかったため、後ろを気にせず十分に速度を落としてなんとか雪のないところまで下りてこれた。あー、無事でよかった。雪道での緊張の疲れは、青根温泉で癒され、その後ファミレスで食事。こうして女の子フリー2005は、幕を閉じたのであった。

 最後に、企画・準備をしてくださった現役生のみなさん、本当にありがとうございました。「女の子」ってまだ言っちゃっていいのか?!OG8年 小川 かおり でした。
平成17年OB会報NO36より抜粋