近況報告
22期(昭和58年卒) 坂口 謙史
 四十歳代も半ばを越えた今年は、第二の人生も展望し、「現在の仕事」、「家庭」以外にも軸が持てるよう、大学卒業以降たどってきた人生に軌道修正を施すべく、色々と模索した一年でした。そんな中、現在では「環境保護活動」が「軸」候補になりつつあります。

 今年5月、ネット検索で知ったFoE Japan(http://www.foejapan.org/)というNGOの個人サポーターとなり、8月に中国内蒙古自治区内のホルチン砂漠というところの砂漠緑化ツアーに参加しました。

 ここでいう「砂漠」とは30年くらい前までは草木の茂る土地でありながら、人口集中に伴う過放牧等、土地の過剰利用により、草木の生えない砂ばかりの「劣化した土地」になってしまった場所のことです。砂漠緑化とはこうした人間の行為が引起した「砂漠化」という悪循環に対し、植樹という形で手を貸すだけで、自然の治癒力が目覚め、地力が回復し緑に転ずる、といった好循環に転換させる活動で、しっかりした手応えが感じられ、従事してみて大変意義深いものでした。そして更に、これを通じ、七十歳代の方から息子と同い年の大学生まで幅広い人たちと知り合いになれたことも大きな収穫でした。現在は、炭焼きの活動にも参加しており、来年は里山保全活動にも参加する予定です。

 振返って鑑みるに、こういう活動が自分になじむのは、人生の多感な時期に自然豊かな東北の地で過ごし、WV活動でそうした自然に直にふれあってきたからに違いありません。

 ところで、炭の効能は色々言われていますが、実際問題、できた炭を何に使うのが一番世のため人のためになるのか思いあぐねております(現状、月イチで一回あたり数キロ生産できる程度ですが)。TUWVのOBの皆さん、良い活用方法をご存知でしたら是非ご教示願います。
平成18年OB会報NO37より抜粋