TUWV50周年記念行事を終えて
TUWV50実行委員長 3期 (昭和39年卒) 後藤 龍男

     10月4日に開催されたTUWV50周年記念行事は成功裏に終わりました。実行委員長を努めさせて頂いた立場としてほっとしています。プランを進めている最中も、そこそこの盛り上がりは期待していましたが、これほどの大成功になるとは正直思っていませんでした。50も年齢差がある老若男女220名が一堂に会し、楽しく和気藹々と旧交を温められたのは、“同じ釜(飯盒)の飯を食べた仲間”故でしょうか。ご参加頂いた方々のご協力に感謝します。これからも適宜こういう集まりや行事が続けられたらと念じています。

 OB会の盛況に反し、今回の行事を通じて気になったことは、やはり現役部員の少なさです。川内の部室を訪問したとき、壁に貼ってある部員表を見ると、3年生はわずか一人でした。 つまりこの年この1名が入部しなければあわや廃部の危機にあったと言うことです。以前ある大学の山岳部に在席し、ヒマラヤ遠征で鳴らした知人が嘆いていましたが、彼がいた山岳部は現在部員わずか3名、そのうちの一人は外国人学生だということです。 この傾向はほとんどの大学山岳部やワンダーフォーゲル部に共通することで、東北大に限らず、若い学生達の登山やアウトドアスポーツ離れが進んでいるようです。

 我々の頃と違い、インターネットやゲームなど、ほかにインドアの楽しみがいくらもある豊かな時代なので仕方ないのかも知れませんが、若者の冒険心や自然に対する興味が薄れていることは大いに気懸かりです。最近繰り広げられている大学の独立法人化などと同じく、手軽さと効率ばかりを追い求める世相を反映しているのかも知れません。OB諸兄のご賛同を得て、集まった会費のうちから幾ばくかの予算を捻出し、現役諸君達にささやかな寄付をさせて頂きました。是非これからのより充実したTUWV活動に活用して貰いたいものです。

 祝賀会の最中、はや60周年記念の話が出ていました。10年後にもし実現されたときは、きちんと自分の足で歩いて参加出来るよう、今から心懸けようと思っています。来年1月、新橋亭OB会での皆様との再会を楽しみにしています。
平成20年OB会報NO39より抜粋