I GURUST パーティー 3Pre八ヶ岳縦走
【 2008年7月19日(土)〜21日(月) 】
44期(平成17年卒) 吉村 雄祐
【参加者】
43期(平成16年卒)金谷健史・山下絢子
44期(略)佐藤出・吉村雄祐
45期(略)平田弘一郎

1日目:晴れ
 10:05茅野駅集合.久々の再会を味わう暇も無く,登山口へのバスに乗り込む.バスの混み方が三連休を物語る。樹林帯の登りでは,お互いの近況報告や,ワンゲル面子の噂話に花を咲かせながら,俺らも大人になったなぁと感慨にふける男子たち.

 東天狗岳への登りは案外きつく、トップの吉村はバテバテに。ピークからは、八ヶ岳主峰の赤岳や、南アルプスの北岳・甲斐駒・仙丈・鳳凰三山が見え、テンション上がる。

 本日のオーレン小屋は沢沿いにあり、水がジャバジャバ、またトイレも綺麗と申し分なし。トイレの建物の中には風呂場あり.一人1000円はちと高いが….この日は、吉村の隠しぼっか「こだまスイカ」が登場するも、山下から「出すの早くなーい?」と厳しい突込みが。だって…。スイカやビールをギンギンに冷やし,山で飲む酒はやっぱ最高〜.

2日目:晴れのち曇り
 3時起きの4:50発。主稜線の夏沢峠から南ヤツの稜線歩き開始。八ヶ岳の稜線は,コマクサ等の高山植物が豊富で,あちこちに重そうな一眼レフを手にしたパー子が.うちのパーティにも,お一人ほど….赤岳には10:00着。狭いピークに、人が大勢でアレだけど、1時間半ほど一本。この頃には、雲が出てて、時折視界が開ける感じに。

 本日のキレット小屋までは急斜&ガレの下り。疲れる.キレット小屋は前夜と一転、トイレは汚い、水はチョロチョロ。でも,小屋付近には珍しい白いコマクサが.そして今度は金谷が隠しぼっかの「こだまスイカ」を!吉村は一日目のテン場で,先輩金谷に気を使われてしまったのだから,この借りは剣で返すしかない,という状況に…。

3日目:晴れ
 ご来光を見ようと、2:30起き。ヘッデンつけて、4時発。見晴らしの良いポコンで,しばし待機.この日も稜線の両サイドが雲海と,申し分の無いベストコンディション.ご来光は赤岳の右脇から.眩しい!と一瞬逡巡したあと,昇ったんだと気づく.あとは瞬く間に昇っていく太陽.

 ここから権現岳までのルート上に20mを超えるであろう長い垂直の梯子&鎖が付けられた岩場の登りが.特に梯子は,登ってる途中に上を見上げると「まだ残りあんなにあるのか!」との思いが,しんどい.途中の梯子の固定具が抜けているのも冷汗もの.岩場の登りを終え,人心地つくと,あとはすぐピーク.ここで,本日初の南アルプス.前日までの姿と比べて,近い!という印象.また,北ア,乗鞍,中アetc,日本の屋根らが雲海に浮かぶ姿を一望するのは格別.これがあるから,正直色々辛い&面倒くさいことの多い山登りも,やめられないんだろうな.

 最後の網笠山ピークも絶景ポイントで,最後のLとする.御岳,中ア,乗鞍,更に,北アに目を凝らすと,雪を残した立山らしきゴツキ山が.夏合宿への情熱が粛々と燃えたぎり,踏破を誓う.網笠山からは,南アルプスを正面に見ながらの樹林帯の下り.いつの間にか,雲海の下へもぐっていき,下界は曇りなんだなぁと,優越感に浸りながら,10:20 観音平グリーンロッジにゴール!お疲れ様でした. (文責:吉村雄祐)

平成20年OB会報NO39より抜粋