TUWV卒業40周年OB山行第11弾
「山行」と言うにはちょっと気恥ずかしい 
松島と桑沼巡り
8期(昭和44年卒) 渡辺 幸英
参加者 8期 根岸夫妻、前田夫妻、宮下(中里)母娘、小笠原、濱、守護、渡辺
9期 伊藤夫妻、片野夫妻、富川夫妻、桃谷夫妻、川田、原田
 同期OB山行に参加するのは1998年の安達太良山以来のこと。OB会報で調べてみると、この年を皮切りに8期と9期一緒のOB山行が毎年続くことになったようだ。途中1回休んで今年で11回目という。

 仕事のことやら家族のこと、体のことなどいろいろあって不義理を重ねてきたが、今回は中里さんが勤めるホテル松島大観荘泊まりとあっては、地元仙台にいる同期の一人として、やはり行かねばなるまい。それに、目的地の桑沼のことは何も知らないが、どうやら山登りはしなくていいようだ。山登りがないなら、登山靴をはるか昔に処分してしまった私でも大丈夫だろう。

 大観荘に集合したのは9月6日(日曜)の夕方。JR利用の電車組は三々五々集まり、車組は途中で合流して皆で松島湾内島巡りや瑞巌寺見学などをしてからホテル入りした。


 TUWV創設50周年記念行事で顔を合わせた仲間が大半だが、やはり懐かしさが先に立つ。濱君とは安達太良山以来だろうか。元気な様子の濱君に会えてうれしい。川田君とは卒業後初めてのはず。顔を合わせても誰か分からず失礼しました。

 夫婦一緒の参加が多いことにも驚く。うらやましい。家族そろって健康で、仲良くなければ、この年になって夫婦での1泊旅行などできない。もっとも、本心のほどは分からないが。それにしても女性陣の元気のいいこと。

 われわれの部屋は、島々を見下ろす山の中腹に位置する大観荘の5階の4部屋。いずれも海側の「オーシャンビュー」で、部屋の中から松島の海を照らす月を鑑賞し、空を赤く染めていく日の出を拝むという、かつてのワンゲル生活からは考えられないぜいたくぶり。

 素晴らしい部屋を用意してくれた上に、夜の宴会ではビールの差し入れ、桑沼ではガイド役と、中里さんにはすっかりお世話になった。だからほめるわけではないけれど、元気いっぱいで本当にいいお嬢さんですね。



 翌7日(月)も上天気。電車組は車組に分乗し、車列を組んでいざ、桑沼へ。桑沼は北泉ヶ岳の北方約1.5キロにあり、北泉ヶ岳の登山口になっているというが、そんな沼があるなんて知らなかった。

 泉ヶ岳のすそ野を回り込むように伸びる林道を走り抜け、沼のそばの駐車場に到着すると、椅子に腰かけていた管理人のおじさんが愛想よく迎えてくれた。と思ったら、松島をパスして桑沼に直行していた守護君だった。

 桑沼は、こんもり繁った広葉樹に覆われた静かな沼だ。隠れた紅葉の名所というのもうなずける。水の中を覗くとメダカのような小魚がいっぱい泳いでいる。かっぱえびせんのくずを投げてやると夢中で食べる。

 腹ごなしに皆で沼の周囲のブナ林を散策した後、水辺の空き地で昼食。途中のコンビニで調達したカップ焼きそばやカップうどん、おにぎり、さらに、果物、菓子、コーヒーと、次々出てくる。川田君は一升瓶を抱えて幸せそう。のんびりとした時間が流れる。

 久しぶりだったけど、参加してよかった。忘れていたさまざまな思いが呼びさまされ、気持ちが新たになった感じだ。幹事役の伊藤夫妻に感謝です。来年の山行は姥湯の予定とか。また会いましょう。

平成21年OB会報NO40より抜粋