御嶽山登山
6期 (昭和42年卒) 加藤 邦明
 御嶽山に関してはブログに紹介文も多く、「御嶽信仰は、初めは修験道の場として栄え、平安・鎌倉・室町時代から御嶽独自の山岳信仰が生まれた。厳しい修行を重ねた道者が集団的に登拝する風習が江戸時代未まで続き、1784年(天明4年)、尾張の行者・覚明(かくめい)によって黒沢口が、1794年(寛政6年)には武蔵国の行者・普寛(ふかん)によって王滝口が一般に開放され、御嶽信仰が全国的な信仰へと拡大していった。御嶽の信仰は、『死後の安住の地を御嶽山と定め、霊魂は童子としてお山に引き取ってもらえる』との山岳信仰として存在していた」とあった。今回は、危険が少なく、かつ最短の田の原から登るコースを選んだ。

 2010年(平成22)8月24日に、鎌倉の自宅を出発した。厚木経由、中央自動車道で伊那ICから一般道路に出て、新設間もない権兵衛トンネルを利用して、宮ノ越の木曽義仲館跡を見学した。木曽福島の元橋で右折し王滝村方面へ向かった。御嶽神社里宮にお参りをし、「2万基を超える霊神碑」の林立に驚愕を覚えながら、御嶽高原への道を辿って、本日の宿であるオールドブリックに到着した。

 8月25日は田の原駐車場に車を置いて、6:50に登山開始とした。間もなく大黒天、遥拝所が出て来て、ご祈祷の跡も生々しい大江権現で、宿からもらった握り飯の朝食とした。夏山シーズンも終わったのか、すれ違う人、相前後して登る人も少なく、金剛童子、八合目石室、九合目、王滝山頂、剣ヶ峰に10:12に到着した。山頂は人気も少なく、曇で遠望は冴えなかったが、折角来たのだからと、氏名・日付入りのお札を購入した後、お鉢周りをした。

 帰りは、王滝山頂(12:50)、八合目(霧が出始めた)、金剛童子、大江権現を経由して、田の原に14:32に戻った。15:00に出発し、国道19号線高速に乗って、次の宿である清里に直行した。清里のホテルに17:45に到着し、早速温泉へドブンとなった。

田の原
剣ヶ峰山頂
二の池雪渓
平成22年OB会報NO41より抜粋