訃報


平成22年6月3日、8期の 石井良知さん がご逝去されました
慎んでご冥福をお祈りいたします


石井良知君を偲ぶ             8期(昭和44年卒) 前田 吉彦

 同期の石井良知君が今年6月3日に亡くなった。がんに対しても、彼らしく明るく闘ったものの力尽きたとのこと。

 卒業後、神戸製鋼を経て神戸大学で教授として活躍中であった。昨年暮に会った時には、酒も飲み、若者の育成方針を熱っぽく語ってくれたばかりであったが。

 神戸の町を愛し、六甲山にも家族でしばしば登ったとのこと。その六甲山中腹に眠る石井君を、いつか訪ねてみようと思う。

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TUWV時代の石井君
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆  現役時代の懐かしい想い出  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 一見部内の常識人。でも彼のいるところ三年間の夏合宿で一番騒がしいパーティー。偶然とは思えない。
 一年の頃は君が嫌いだった。それは全く君には責任のないことだが、君の足が悪かったからである。君を見ていると僕の心の中にあるサディスティックな、あるいは哀れみに似たような何かモヤモヤとしたものがくすぐられるからだった。だが今は違う。今は本当に素直に君の心意気を尊敬できるし、君と大声で笑い合うこともできる。
 煙草をくわえ、雲の流れを読む姿は良いのですが、口数の多さには閉口します。
 あの負けじ魂、ファイトにはいつも感心していた。声がでかいのにも感心していた。
 豪傑笑いの英雄よ。ひたむきに進む君の姿、男一匹どこへ行く。その努力を惜しみなく禁煙に向けたら、君は長生きでき、背負って立つ金属界は発展するだろうに。どうかそれ以上に痩せないように。
 俺はすぐ隣に居るんだから、もっと小さな声でしゃべってくれよ!
 一緒に喫茶店に行ったとき、思わず小さくなってしまったぞ。恋人とでも行くときは恥ずかしがらせないようにボリュームをもう少し落とせよ。
 口の回転数はワンゲル一。神鋼に行っても口数は減るまい。その辺が君のいいところ。九州貧乏旅はおもしろかったぞ。
 随分と縁の深かった男である。第一印象はくどい様な気もしたが、どうして秋合宿、二、三年の夏合宿、最終合宿を終えた今、その頑張り、自信には感心し、何とも言えない親しみが湧いてくる。
 ともすれば深刻ぶって、複雑そうで、陰のある人間が魅力的と称される変な世の中。そんな中で、開けっ広げな君の性格には希少価値があります。
 ワンゲルきっての頑張り屋。しかしそれにしてもあの独特な笑い声を交えた早口の話しぶりは、だいぶ山の静けさをけがして来たものです。
 良くしゃべる。そして声が大きい、大きいことはいいことだ。トランシーバーなど要らない。石井に怒鳴ってもらおう。明るい健康的な人です。
 南光台の石井は実にうるさい。旭ヶ丘にいても聞こえるなんて、それほどでもないけど。どんな苦労を重ねてきたのか考えたこともないが、すでに子供が二人くらいいるような顔をしている。四年間一緒にやってみて、努力賞をもらうに充分だと思う。
平成22年OB会報NO41より抜粋