期合同山行 第12弾
今年は懐かしの吾妻小舎と東吾妻山へ
8期(昭和44年卒) 小笠原 弘三

 もう年の瀬の今では今夏のすごかった猛暑も遠い話しに思われる…、恒例の山行は9月4日・5日、総勢17名で賑々しくまた愉快に行われた。

 参加者は 伊藤健/千代、前田夫妻、相原夫妻、根岸夫妻、富川夫妻、
      片野夫妻、渡辺、中里、川田、原田そして小笠原。

 本隊は福島駅西口に11時半に集合した。川田君は大きなトロ箱を2個ぶら下げてやって来た。川田君はおよそ山行とは思えない普段着のいでたちで、ひやかして聞いてみると、履いているのは通勤革靴ではなくゴルフシューズだった。皆それぞれ好みの弁当を買って、吾妻スカイラインへ出発!!

 スカイラインのゲート付近の眺望のよい所で昼食。猛烈な暑さの福島駅にくらべると、高度が高くなった分少し暑さは和らぐ。ここで相原夫妻が合流し、クルマは浄土平・吾妻小舎へ。

 吾妻小舎はたぶん現役以来だから、およそ40年ぶりだろうか。クルマはするすると傍らの駐車場に止める。松の巨木を抱え込んだ古びた味わいのある小舎に懐かしくそして感慨を覚えると同時に、ずいぶんと気軽に来ることができるようになったと驚き、そしてこんなに便利になっても古いままの佇まいにうれしくなった!

 荷物を整理していると遅れた富川夫妻も到着し、さっそく庭先で宴会となった。川田君はおもむろにトロ箱を開けると、ぎっしりと霜降りの馬刺しが入っている。この辺りになるともう気温は快適で、にんにくをつけて食べる八戸名産の馬刺しはとろりとして美味、ビールは旨いし、辺りは高山の景観がそのままで、奥さんたちの話しもはずんでOB山行ならではの楽しさだ。

 小舎の宿泊は他に大阪からの一人だけで、私たちの貸切り状態だった。夕食はそれなりに盛り上がり、それから涼しい夜気の中満天の星空を見たり、ふもとの温泉に行ったりで、吾妻小舎の夜は更ける…

吾妻小舎で八戸名産馬刺に舌鼓



 5日 7:15 吾妻小舎を出発。吾妻小富士は前日に登ったので、今日は東吾妻を目指す。兎平〜酢ガ平〜鎌沼、鎌沼の水辺の道を歩いても、背後の一切経山からもくもく上がる噴煙の亜硫酸ガスの臭いがする。健脚の相原夫妻は一切経山を往復して谷地平で本隊に合流、それにしても元気で仲の良い夫婦だ!

 姥ケ原十字路を過ぎ湿原の木道を辿る。樹林帯の道は木々の日陰で暑さは和らぐもののきつい登りが続く。展望のきかない滑りやすい道でも、女性陣(奥さんたち)の明るい会話に励まされながら1時間ほどで山頂へ。雲ひとつ無い猛暑の夏、遮るものがない東吾妻山からは、北には吾妻連峰の主脈稜線、南には安達太良、磐梯山そして那須、日光尾瀬方面も望めて眺望は抜群だ!磐梯山の左には猪苗代湖が広がり、右には猫魔ヶ岳や桧原湖、秋元湖そして遠くには少し雲が湧く中に男体山が見える。

 ここで昼食、小屋の大きなおにぎりは鮭と漬物が付いていた。みんなのリュックからは胡瓜の漬物や松前漬け、そしてデザートの梨やリンゴが出てくる。こうして恒例の山行は今年も楽しくできました。

鎌沼の前で勢ぞろい (鎌沼と一切経山)
東吾妻山頂
平成22年OB会報NO41より抜粋