後立山( 八峰キレット、不帰嶮)を縦走して |
10期(昭和46年卒) 田中 康則 | |
今年の夏の北アルプスは後立山連峰の縦走と西穂高岳を企画した。 |
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8月13日(土)朝5時に信濃大町の宿を出発。タクシーで扇沢へ。柏原新道から鹿島槍ヶ岳に向かった。種池山荘まで3時間の登りである。これより先は稜線歩きとなる為、お花や景観を楽しみながらの歩行である。爺ヶ岳を過ぎ、冷池山荘に宿泊。 8月14日(日)5時過ぎに登山を開始。鹿島槍南峰までは一般的な山道である。快晴で |
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賑わっている。北峰に向かうことを決断し、ガレ場の急傾斜道を下る。北峰直前に分岐があったので一休み。そのままキレット小屋に向かう。 |
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9月18日(日)白馬八方の宿を朝5時にタクシーで猿倉へ。白馬連山は快晴である。ここから登山の開始である。白馬尻を過ぎ、アイゼンを装着し大雪渓を登る。渡りきったところでアイゼンを外し、白馬岳へ。村営頂上宿舎でうどんを食べる。そこから杓子岳と鑓ガ岳を経由し天狗山荘へ。宿泊者は9人で部屋は一人でゆっくりと眠れた。 9月19日(月)朝5時に起床。天気は晴れ。不帰嶮に向け出発である。素晴しい日の出を背景に、見晴らしの良い稜線を歩く。天狗の頭を過ぎ、標高差300mを一気に下る。天狗の大下りである。不帰キレットで小休止して、不帰1峰へ。ここから不帰嶮(かえらずのけん)の核心部が始まる。 |
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不帰2峰北峰岩壁を前にして小休止。絶好の山日和であるが、周りには誰もいない。垂直に見える岸壁だが、取り付いてみると足場も手がかりもしっかりしている。高度感は満点。途中で逆行者と出会い、後30分で頂上とアドバイスを受ける。登りきると梯子が渡してある。その先は絶壁の信州側をトラバースして行く。不帰2峰北峰着そして不帰2峰南峰へ。ここまで来ると一安心、唐松岳の登山者も見える。不帰3峰は越中側を巻き、唐松岳へ。八方尾根から下山。 |
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10月9日(日)帝国ホテル前から登山、西穂山荘から西穂高岳へ。この日も絶好の山日和で大勢の人で賑わっていた。翌日は焼岳へ縦走。上高地に下山した時は心地良い風が吹いていた。全てに充実した登山でした。 |
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平成23年OB会報NO42より抜粋 |