ささき農園
20期(昭和56年卒) 佐々木 晃

 3月11日の大地震では当地(茨城県桜川市)も震度6強の激しい揺れに襲われました。揺れによる被害はそれほどでもなかったのですが、福島原発事故の影響は深刻でした。事故直後に茨城県内各地のホウレンソウなどから基準値を超える放射線が検出されて出荷停止になったことから2か月近く休業を余儀なくされ、出荷再開後も放射能汚染を懸念して茨城県産の野菜は当分控えたいというお客さんが続出。事故から9か月たった今も売り上げは落ち込んだままです。

 当地の空間放射線量も野菜から検出される放射性物質も基準値以下で推移しており、私自身は、津波で家族を失った人、不自由な避難生活を余儀なくされている人、ましてや比較的高い放射線量が続いている地域で暮らし続けざるを得ない子供たちがまだ多数いるときに、原発から150kmも離れていながら将来起きるかどうかわからない健康被害に怯えて暮らすことには違和感を感じて、普通に生活しています。

 とはいっても我が家の野菜も3月10日以前と同じであろう筈もなく、心配する人の気持ちも理解できます。環境中に広くばら撒かれてしまった放射性物質からは逃れようもないと思うのですが、農業をやめて茨城県を離れた若い農家もいると聞いています。毎年貰いに行っていた県営公園の落ち葉も放射能汚染の可能性があるという理由で断られてしまったように、事故の影響はまだ続きそうです。

 そんな今年も数えてみたら14回もTUWV仲間が農作業を手伝いに来てくれました。今年来てくれたのは笠原さん(18期)、岩屋・岡崎・南條・本郷・渡部(20期)、植木・千田・冨士原(21期)、石川・手塚(22期)。みんなが来てくれるようになってから7年目、月に1回のワンゲル来訪がすっかり我が家の生活リズムになっていて、今春高校生になった娘も小学生のころと変わらずに親父の友達連中と鍋を囲み、焼肉をつついています。

 厳しい状況の中、1年間楽しく野菜作りを続けて来られたのもTUWV仲間と家族、そして野菜を食べ続けてくれたお客様のおかげだと感謝しています。


 6月にはタマネギの収穫とネギの定植を手伝ってもらいましたが、最近は汗だくになって働き、へとへとになって酒を飲んで寝るばかりでなく、右写真のように息抜きすることもできるようになりました。まだご縁のない方も一度お越しください。

平成23年OB会報NO42より抜粋