隠したい痔と自覚症状な病気とその治療無い糖尿病という厄介
7期(昭和43年卒) 金子 清敏
 私は大変小心者で、目薬を一人でさせません。喉へのルゴール塗布もアーンと言われている内にノドちんこを閉じてしまいます。歯医者でのガリガリも腰が浮いてしまいます。ましてや胃カメラや大腸内視鏡等の検査は、健康診断の結果が悪くてもその受診からは逃げ廻ってまいりました。

 その昔、例の2階で開催されるワンゲル総会飲み会コンパでは、4年生関川主将は恒例の痔の挨拶で始まり、食事が始まったにも拘わらず ”痔にもいろいろありまして、切れ痔・イボ痔・脱肛に痔ろう・・・” と、耳を塞ぎたくなるようなご自身の痔の口上でした。そして40年過ぎての今、自身に振り返れば、会社の寮生活での無節制、実業団サッカーへののめりこみ、一方タバコのヤニ部屋での麻雀打ち、また酒もそれなりに、方丈記の如くとどまることなく飲みあかしたことにもよったのでしょうか、在る時は排便時に脱肛で苦しみ、在る時は便器が鮮血にまみれるほどにもなり、他人に言えない痔の苦労がありました。そんなことも、終に職場を終わる最後の区切りとしての健康診断を受
け、血便検査でガンでないことを願い、俎板の鯉となり、勝手に診てくれと観念したのが5年前の大腸内視鏡検査でした。

 真横の術画像で映し出される腸内壁に、ポツポツと襞に隠れては現れる鮮やかな肌色の、それはまた美しく輝くいくら(真珠?)と見間違う丸い粒(ポリープ)で、まさに北海道日本海の磯焼けした岩肌に点在するウニの現出のようでした。その見事さは食を誘うほどのものでした。手術中先生は遠隔削除器をまさぐりながら、プリプリしているからガンにはなってないな、でかいけどバキュームで吸いだせるかな?とか、ぶつぶつ言いながら大腸出口で3個、中間で3個、奥で2個と大きく育ったものだけを、チョキン・チョキンと焼き切っていく。別に痛くはないが、尻から腹の中へ毛むくじゃらの手を突っ込まれているようで気持ちは良くない。術経過は40分ほどで、直径16mm、15mm、13mmと各種合計8個を取り去った。今回の除去は腸壁強度を守るためにこれが限度数であり、残る大きい7個は翌年摘出となった。もう少し大切に育てていたら、真空吸引のパイプ内径は18mmの為、腹を切開するはめになっていた。お陰様で以後、排便時の神様・仏様にうなって呪文となえる脱肛の苦しみと鮮血は全く無くなった。恐らく腸の出口付近のポリープが排便時のスムーズな動きの邪魔をして腸の内壁を引きずり出そうとし、その激痛に伴う出血があったのであろう。

 翌年の除去手術は、襞に隠れている支障の無い小さいものを残して、血圧も上がらず順調に終了。ポリープは、年とともに誰にでも多少の差はあれ発生し、それが大きく、色・形悪く、グシャ・グシャになるかでガンに向かっていくらしい。くれぐれも痔とポリープを取り違えないように、心ある方は早急に処置して健康体になってください。

 次に現在患っている糖尿病についてお話いたしましょう。昨年5月には血糖値/ヘモグロビン値が107/6.1であったものが、11月には139/6.6に上がり、今年3月になると187/7.3、良くなるかなと放置していたら、8月には240/10.0、終に9月初めに255/10.4となり、町医者は慌てて処置の出来る大病院へと急遽手配する羽目になった。5段階評価<優(108/5.8)・良(130/6.5)・不十分(160/7.0)・不良(160/8.0)・不可(160以上/8.0以上)>を大きく外れた危険域に入っていた。放置しておくと、すい臓機能が衰え合併症が始まり、網膜症・腎症・神経障害等が起こり、指先が腐り始めます。一方、他病気治癒に対しては点滴・注射療法が受けられません。

 検査は一方的に決められ、エコー、CT、内視鏡等を存分に駆使して身体各所を細かく調べられた。結果は、内臓脂肪と多少の胃焼け意外に現段階では悪い状況は見つからないとの事であった。とりあえず、投薬療法で様子を見ることに成り、徹底した食生活改善することになった。9月6日より、先ず1ヶ月検診、その後2ヶ月後に検診した12月7日の結果は107/5.5に値低下し医者も驚くほどであった。

 毎日18時になると青面金剛の三戸虫ではないが、体内から騒ぎはじめ一人で又誰彼と飲み始める。そして夜食をとり、更に酔い治しに甘いジュース・コーラ・アイスクリーム等を遅いテレビを見ながら手当たり次第、摂取する毎日であった。自室に冷蔵庫を備えてあるのも深夜飲食を助長した。積もり積もった結果(これが暴飲暴食という)、インシュリンも疲れで糖の分解が出来なくなってしまった。通いなれた藪医者は、悪しき検査数値に対して患者には何か強く言えず、一方更なる重なる酒宴と美酒にめぐり合い、ズルズル悪い状態になってしまったのでしょう。

 治療の為に食生活は、酒抜きのきちんとした3度の軽めの食事、間食の絶対禁止、ジュース類・果物の摂取禁止、煎餅類もだめ。そして適度の運動。・・・検査・治療の為に致し方ないことと酒店に入れない侘しさを感ずることでした。そのように徹底節制した結果なのか、不屈の身体なのか投薬治療中とはいえ、神に感謝するほどにだるかった歩行も今では、時速5kmで1持間は楽に歩けます。これから100歳までの向こう30年残った人生を過ごすには、人として健康な食生活をすることです。糖尿病には自覚症状がないことで酒に溺れ、糖尿病になって初めて乱雑な食生活に気がつきました。

 糖尿病かなと分る症状を、下記自覚したら気をつけて血液検査を受けてください。
                 ( 小生の症状 )

   1. 喉(口)が渇き、他人より倍以上の水分を飲む。
   2. 酒を飲んだ時にも水を欲する。
   3. 頻尿(寝てから3回以上起きる)
   4. 体重減少(8月に1ヶ月で急に7kg落ちた)
   5. 疲労感(歩くのも億劫になる)
   6. 足が朝方つる。

 以上とりとめも無く記述しましたが、どなたかの人命幇助になればと思うだけです。
平成23年OB会報NO42より抜粋