遙かなる大雪、石狩連峰
3期 (昭和39年卒) 後藤 龍男

 パソコン机を整理していたら、古い写真が入ったCDを見つけました。中身を見ると、52年前の昭和35年、大学1年生の時のワンゲル夏合宿の写真です。なぜこんなものが机の隅にあったのか、いくら考えても思い出せないのですが、あまりに懐かしいので、合宿に参加した当時同じ1年生だった小俣君に添付で送りました。彼も懐かしかったらしく、その時の思い出を伝蔵荘日誌に書いてくれました。当時の仙台の様子、ワンゲル初期の様子、北海道大雪山周辺の様子が分かってなかなか面白いので紹介させて下さい。

 伝蔵荘日誌URL :
 http://www5f.biglobe.ne.jp/~denzasou/m-mid-left/5-diary/121115tg.html

 これを読むと、当時のワンゲルはほとんどが平地の活動で、山へ行くことは少なかったことが分かります。昭和35年の夏合宿は大半を占める平地派と、一握りの少数派である山派に別れ、平地派は三陸海岸を歩き、山派は大雪山、石狩岳、十勝岳の大縦走を行っています。

 当時の大雪山は旭岳を過ぎるとほぼ人跡未踏地域であり、仙台駅は木造の粗末な駅舎であったことが分かります。ワンゲルの装備も貧弱で、20日間の山行に使う食料調達に苦労したことも書かれています。戦後15年、日本はまだまだ貧乏だったのですね。

 52年前の仙台や発足当時のTUWVの様子を振り返るに最適な記録でしょう。

五色岳から旭岳、忠別岳 石狩岳頂上
平成24年OB会報NO43より抜粋