カナダ・エスプラナーデ トレッキング
5期 (昭和41年卒) 八木 眞介

 7月15日から23日、カナダのエスプラナーデに出かけた。エスプラナーデはカナディアン・ロッキーの西にあるコロンビア山脈の中にある山域である。カナダのトレッキングは今回が初めてで、期待を持って出かけた。

 エスプラナーデには徒歩で入ることは出来ず、山腹の山小屋にヘリで入山して、稜線やピークを歩き、またヘリで下山するという形になっている。山に入っていたのは、入山・下山日を含めて5日間である。カルガリーでカナダの地を踏み、レイクルイズに一泊して、翌日に入山し、山脈の中腹にある3つの山小屋を巡って稜線を歩くというツアーである。山小屋は15人程度が泊まれる無人の小さな小屋で、現地ガイドとコック(食事を作ってくれる女性)が我々と一緒に入山して一緒に移動し、一緒に下山するというシステムになっている。同時に入山できるのは1又は2パーティーで、一つの山域を独占できる。


 山小屋はちょうど森林限界近くにあり、お花畑にヘリで下り、お花畑から飛び立つといった感じである。コースは、小屋の標高が2100m〜2200m、稜線が2300m前後、登ったピークが2400m〜2600m強といった具合で、大きな高低差はない。稜線及び山腹は、雪のない所はほとんどが傾斜の比較的ゆるいお花畑になっている。

                            一泊目の山小屋とワカビピーク

 人が歩いたトレースは一応あるが、好き勝手に歩くことができる、今年は雪解けが遅れていたとのことで咲いている花の種類がやや少なく、色どりも物足りなかったが、まさにお花畑を散歩するという気分を味わった。


 今年は特に多かったようだが、いたる所に残雪があり、その雪上を歩くのも気分が良かった。斜面を立ったままで滑ってみたり、学生時代の5,6月の東北の山歩きを思い出させるものであった。また、時間も十分にあったので、あちこちのお花畑で昼寝もしたが、これもすばらしかった。

                                   グレイシャーリリー

 カナダはロッキー山脈もコロンビア山脈もいたる所に氷河があり、白い山並みがどこまでも続いているという景観で、他とは趣の違ったスケールの大きさがある。山と山腹の針葉樹の森との組み合わせ、それにあちこちにある山上湖とが相まって、素晴らし景観を作っている。再びカナダに、特に今度はロッキーの方に行きたいと思っている。
平成24年OB会報NO43より抜粋