鈴木ハツヨ先生との会食
7期(昭和43年卒) 真尾 征雄

以前から同期の上田俊朗君と、仙台で鈴木ハツヨ先生を囲んで会食をしようと話しておりました。11月7日に上田君が来仙するのに合わせて、同期の国岡君と手戸君にも声掛けして、同期4人で鈴木ハツヨ先生を囲んでの会食をしました。

会場は先生の提案で、仙台では洒落た雰囲気で有名な勝山館のイタリアレストラン「Padrino Der Shozan」です。30分ほど前に着いた時には、先生はすでにおいででした。「今日は先生の快気祝いですから、ここはお任せください」と話したところ、「それはダメよ。ここは高いのだから、これを足しにして」と有無を言わさず「志」を渡されてしまいました。

定刻には全員集まり、優雅な会食が始まりました。庭園を愛で、ウェイトレスの料理の説明にうなずき、白ワインを味わいながら、小声で会話。赤ら顔で声高に話し、酒をグイグイ呑み交わすいつもの同期会とはだいぶ違います。

先生は84歳で、今年膀胱ガンや緑内障の手術をされましたが、術後の経過もよく非常にお元気の様子でした。県から頼まれて今もやめられないでいる調停関係の仕事や、仙台日独協会の副会長としての様々な活動をされており、相変わらず多忙のようです。特に大震災以降は、ドイツからの様々な復興支援に対し、現地の窓口としてボランティア活動されていたようです。日常生活では自宅の掃除や買い物には、以前研究室にいた女性に来てもらっているが、料理は自分で作っているとのこと。今年が禄彌先生の七回忌で12月にされるそうです。昔のことから最近の人の名前まで記憶力は我々より遥かに上で、「先生は昔と少しも変わりませんね」と話したところ、返事は「前はもっとスマートだったわよ」でした。帰り際にはお土産までいただいて、今日の会食の趣旨が分からなくなってしまいました。

先生をお見送りして、4人で駅の蕎麦屋へ直行。満腹なので酒だけ注文し、やっといつもの同期会になりました。先生にとっては、我々はいつまでも世話のかかる学生なのでしょうか。

平成25年OB会報NO44より抜粋