九州と北海道の旅
8期(昭和44年卒) 相原 敬

 一昨年の五月連休に四国九州の山を精力的に駆け抜けた。遠方の山選びで参考にするのは、やっぱり深田百名山や花の百名山になりますね。四国は剣山・石鎚山そして九州に移動して阿蘇・祖母山・九重に登った。そのときは往復マイカー利用だったので2800キロ余りの長躯だった。昨年の夏には一週間ほど仕事をさぼって北海道に渡り、大雪・十勝・富良野岳の花旅を楽しんだ。

 九州について言えば当時は新燃岳の噴火があり南部の霧島連山等はカットしたので後年の宿題になったし、北海道についてはそのスケールの大きさに魅了されたものだった。ワンゲル在籍のころは貧乏学生だったので、九州の山はもちろん北海道の山も計画さえする気がなかった。

剣山  阿蘇山
大雪/赤岳 富良野岳

 九州にも行きたい、北海道にも行きたいということで、今年は両方の山旅を欲張ったのである。まだ現役生活を続けているので日程の余裕はそれほど見込めなかったが、五月連休にミヤマキリシマの高千穂峰・韓国岳そして開聞岳に登ってみた。一生に一度と思えば楽しい旅行ではあったが、山そのものの魅力としてはやや平凡な感じがした。

翻って北の大地北海道はイメージからして解放的で素晴らしい。梅雨がないという好条件は怪しくなってはいるが、咲き誇る高山の花や雪渓を抱く山容に飽くことのない展望は忘れることができない。しかしこれは天候や訪問する時期に大いに左右されるだろうことは自明であるが、許されるなら毎年でも行きたくなる北海道だった。

高千穂峰 利尻岳
礼文島 大雪/北鎮岳

 フェリーを利用する気楽な船旅もまんざらでもない。そして何処に行っても殆どが今流行の車中泊であって、風来坊にとって道の駅や日帰り温泉などの各種施設の充実もありがたい。道内の道の駅などは車中泊で長期間渡り歩くリピーターで溢れている。
平成25年OB会報NO44より抜粋