年間山行日数の更新を目指して
2期 (昭和38年卒) 池田 幸男

5万分の一の地形図と磁石・案内書を片手に、奥武蔵や奥多摩の丘陵地帯や低山を歩き始めたのは中学生の頃。その後TUWVを経て、紆余曲折を経ながらも何とか歩き続けて60年。一方、20年ほど前に転勤で富山に赴任してきたが、12年前にリタイヤした後も、絶好の「山歩き環境」に魅せられてそのまま住みついている。

 昨年はTUWV卒業後50年ということもあり、地の利を生かして秘かに狙った「生涯記録の更新」があった。狙った記録更新のアイテムは、「年間山行日数」。勿論、体力・気力の衰えは目を覆わんばかりで、唯一の武器は「暇」である(笑)。おぼろげな記憶によれば、TUWV時代の記録は105日である。残念ながら、昨年は遠く及ばず敗退した。

 今年は気合を入れ直し、ひたすら「日数稼ぎ(笑)」に精を出して11/30現在で118日となり、既に記録の大幅更新ができた。しかしその中身の実態は、「山行」というより「山遊び」だ。

1~4月は、500m~1200m位の里山でのカンジキハイク。それでも富山の若い山仲間に「池田さんは目標です」なんて煽てられ、応分のラッセルをこなすこともある。軽い所では朝10時ころ家を出て、先行者や前日のトレースを使わせてもらって昼には剱岳を見ながらのビールつきランチタイム-----、これがまたこたえられない(笑)。それでも「山遊び日数1日」だ。

4~6月は、フキノトウ、コゴミ、タラ芽、コシアブラ、ワラビ、タケノコ(根曲がり竹)などの山菜採りを兼ねた山遊びだ。といっても、急斜面での藪こぎ強いられることも多い。「採るのが楽しみ」という感じで、大部分は近所に押し付けている。

 9~11月は、キノコ(もっぱらなめこ)採りのこれまた山遊び。去年・今年と大豊作で、近所中に配りまくった。

12月は、そろそろ楽しみにしているカンジキハイクのシーズンが始まる。まあ本当に山行日数と言えるのは、せいぜい20日くらいなものだろう(笑)。

もう20年以上昔、口の悪い友人から「池田は将来絶対徘徊性ボケ老人になる!」と予言(?)されたことがある。今でもカミサンから「今日も徘徊ですか?」とか、「ローソクが燃え尽きる寸前に一瞬パッと燃え上がる。そんなようなもんでしょ。」と言われている。そのとおりかもしれない。それでも、70代半ばでこれだけ歩けることには、本当に感謝している。これも、TUWV4年間のお蔭か?(笑)

 来年は、75歳以上はリフト券がタダになるスキー場が近くにあるので、3年位やめていたスキーも復活するつもりだ。他に借りている40坪ほどの畑での野菜作りもやっているし、年を取っている暇はないかもしれない。



写真1:「新雪の立山」 この11月21日に、年賀状用写真を撮りに行った時のもの。
4月中旬から11月末まで運行のバス停から、2時間半くらいでここまで行ける。
勿論ある程度の経験・装備は必要。



写真2:「カンジキハイクー」 この日(3月)は真面目に歩いた。
風が強いので要塞を築き-----。(背景の白い山並みは北アルプス)



写真3:「カンジキハイクー」 要塞の中では宴会だ(笑)。
山に雪のある12月~5月に月1回、最大で15人ほど集まるメンバー。
(この日は10人)
向かって左側の列の手前から2人目に、ダントツ年長さんの僕がいる。
平成26年OB会報NO45より抜粋