車山での関東在住期 有志OB山行
8期(昭和44年卒) 水上 俊彦
[参加者]  8期: 相原夫妻、根岸、水上  9期: 伊藤夫妻、原田、桃谷 (計8人)

 我々8期は、毎年9期の伊藤夫妻が幹事をやってくれている8・9期合同のOB山行を楽しませてもらっている。これとは別に、私が参加しているNPO法人の会員の方が好意で車山のリゾートマンションを希望者に開放しているので、関東在住の人に連絡して、このマンションに泊まる有志OB山行を計画した。当初は平日を考えたが、未だ現役で頑張っている人もいるので日程調整の結果、梅雨の真っ最中の6月28日、29日の土日での実行となった。


6月28日 各自4台の車に分乗して午後4時半を目途に現地集合することにした。マンションは車山ペンションヴィレッジの一番奥にあり分かりにくいにも拘わらず、全員無事集合でき、早速ビールで乾杯。皆が持ち込んでくれた酒とつまみが豊富すぎて、この調子で飲み食いしたら夕飯が食えなくなるので、頃合いを見てすき焼きの準備にかかる。

 私の自宅の近くの市場で仕入れてきた100g千円の滅多に食べれない(?)霜降りの牛肉に舌鼓を打つが、やはり年には勝てなくて、肉も野菜も思ったほどには食は進まない。その代わりに、酒の酔いもあり話は大いに盛り上がる。でも皆、酒も弱くなっており、夫婦2組が8畳の和室に逐次消えると、残された男性4人も10時過ぎには、LDKの絨毯のうえに持参のシュラフをひろげてもぐり込む。どこでも寝れるワンゲルの伝統はここでも生きていた。


6月29日 夜半、強い雨音に一瞬目が覚める。昨日の天気予報だと今日は梅雨の合間の青空が期待できそうだったが、やはり山登りは無理か。でも朝起きてみると、マンションの窓から霧がはれて八ヶ岳連峰が姿を見せ、そのうち編笠山の右側に富士山まで望めるようになる。ここに何回か泊まったが富士山を見るのは初めてだ。

 昨日のすき焼きの食材の残りで、焼き肉と肉うどんを女性2人に料理してもらい、年寄りにはヘビーな朝食を取る。女性陣には昨日の夕食からの手慣れた調理、後片付けで大いに助かり、感謝、感謝だ。

 9時20分にマンションを出発して八島ヶ原湿原駐車場に車を置き、相原のガイドで、晴天のもと八島ヶ原湿原経由で約1時間で物見岩につく。途中ワタスゲ、アヤメ等思いのほか多くの花が咲いていて皆の目を楽しませるが、ここから今日の最高峰の蝶々深山(標高1836m、駐車場から標高差300m)にかけて満開のレンゲツツジの群落に出会えた。車山と言えばニッコウキスゲで有名だが、それに劣らず見事だった。正午前に着いた蝶々深山頂上で、お湯を沸かしレトルトご飯、味噌汁、コーヒーの昼食タイムを楽しむが、にわかに雲が広がり、雨が落ちてくる。

物見岩にて(右奥が車山山頂を望む)

 物見岩 蝶々深山

 帰りは車山方向に降り、車山湿原、沢渡、御射山ヒュッテ経由で、途中から雨も上がり青空が戻る中、八島ヶ原湿原駐車場に2時50分に戻る。休憩時間込みで5時間ののんびり山行だったが、皆満ち足りた気持ちで、秋のOB山行での再会を誓って解散する。

 最後に、解散して車の運転を始めた途端、土砂降りの雨が降りだすという落ちまでついた思い出深い山旅となった。

レンゲツツジの道
平成26年OB会報NO45より抜粋