チュニジアの旅
22期 (昭和58年卒)利根川 敏

 アフリカ北部の国チュニジア訪問について報告します。チュニジアへは、欧米諸国の社会不安が大きくならないうちにと思い、昨年末から新年にかけて訪問しました。この地方はローマ時代以降、地中海を隔ててローマ文化の影響を強く受けており、円形競技場やローマ時代のモザイク画などが多数残されています。

 最初に訪問したのは、首都チェニスにあるバルドー博物館です。ローマ人の日常生活やギリシャ神話に関連するモザイク画が多数展示され、当時の人々の暮らしぶりが蘇ってきます。代表的なモザイク画の1つをご紹介します。私が訪問した2か月後の3月18日、この博物館では武装集団による襲撃事件が発生しました。今となっては、まさしく命拾いをした気持ちです。

バルドー博物館のモザイク画


 チュニジア南部はサハラ砂漠とも接しており、首都チュニスから南部の中核都市スースを経由し、サハラ砂漠観光の中心都市であるドゥーズに移動しました。翌朝は、日の出前にラクダに乗ってサハラ観光に出発、サハラ砂漠の暗闇から昇るご来光を堪能しました。こちらのラクダはコブが1つのため、コブにつかまりながら、ゆったりと半日の砂漠体験をしています。

早朝のサハラ砂漠観光
 フランスの文豪サン=テグジュペリは、リビア(サハラ)砂漠での飛行機墜落体験を基に星の王子さまを書いています。この本の中で登場するキツネの耳が大変長くて大きい事が子供の頃から気になっていました。今回のサハラ砂漠訪問で、耳の大きいキツネを発見しましたのでご紹介します。

  耳の大きなキツネさん

 今回は砂漠の中で宿泊はせず、サハラ観光の一部しか体験していません。次回はモロッコのサハラ砂漠かナミビアのナミブ砂漠へぜひ行きたいと考えています。
平成27年OB会報NO46より抜粋