第二の故郷 仙台に戻ってきました
45期 (平成18年卒) 佐藤 賢一

 職業柄、転勤が多い私ですが、採用から5年間は秋田市で過ごし、日本海側特有の冬の曇天や強風に乗って「横から降る雪」と格闘しながら、職場のノウハウを学びました。それから盛岡へ異動し、四季ごとに違った雄大さを見せる岩手山のふもとで、2年間のさらなる経験を積むのと同時に、もう1つの趣味である野球で足を負傷し、ほぼ人生で初めて「怪我と付き合いながら」の生活を経験しました。

 そして、この4月から大学院卒業以来、久々に仙台に戻ってきました。現在の住居は川内キャンパスの目の前ということもあり、懐かしさを感じながら生活しています。

 24時間勤務の部署であることから、周りの仲間たちと時間が合わなかったり、せっかく誘ってもらっても実家の行事が立て込んでいたりして、今年の登山は、怖さを感じつつも専ら単独行でした(45期の同期山行も企画されていましたが、今年はみんなの都合がつかず、実行できませんでした)。

 1人では行ける山も限られていますが、今年は原点回帰ということで、ベタではありますが、大学入学後、ワンゲルの新歓行事で初めて登った「泉ヶ岳」に久々に挑戦しました。登山口周辺の施設はだいぶ改修が進んでおり、キャンプファイヤーをした広場や食事を作った自炊場などもきれいになっていて、時の流れを感じました。しかし、登山道に入ると、水神をはじめとした休憩場所や展望の悪い頂上など、変わらぬ風景も残っていて、自然と懐かしさが込み上げてきました。

 異動した部署は仕事でも登山する機会があり、主に「火山」を中心に登っています。当然ながらワンゲルの登山とは目的が大きく違い、時間の使い方も独特なものがありますが、これはこれで楽しんでいます。

 怪我した足もようやく気にならなくなったので、あとは体力の維持(向上はもう無理かな…)に努めて、来シーズンはもう少し足を伸ばしたいと思います。

泉ヶ岳 「頂上一歩手前」 からの風景 泉ヶ岳頂上 (相変わらず展望なし)
栗駒山 「昭和湖」 焼走溶岩流と岩手山
平成27年OB会報NO46より抜粋