同期会その後 
7期(昭和43年卒) 真尾 征雄

 平成28年10月23日、仙台で行ったワンゲル7期の同期会は無事終わり、来年の再会をして仙台駅で散会となった。在仙の3人(國岡・手戸・真尾)が幹事となり盛り沢山の内容だったが、皆さん喜んでもらい安堵した。ところが二つの気がかりなことが残された。一つは現役との懇談会で聞いたワンゲルの問題点《新入部員が少ないことと経済的に厳しいこと》である。もう一つは、鈴木ハツヨ先生から頂いたご厚志5万円の使い方である。

 現役の話をじっくり聞きたく、11月1日國岡君と部室を訪問した。待っていてくれたのは3年で主将の天野聖太君、2年の星君、1年の3人(北村君・高山君・小林君)。これが全部員と紹介され、唖然とした。聞いた内容は以下のとおりである。

一番の問題は部員が少ないこと。
山岳部も部員が少ないが、「自然に親しむ会」には 部員が多い。

学友会からの補助金が年々減少し、足りないので部費を月2,000円/人徴収している。

はじめて登山をする人が多く、個人の装備を揃えるのに約10万円かかり、初期負担が大きすぎて途中でやめたり、入部しないケースがある。

テントは、6人用、4人用、3人用、2人用、1人用が各1張りあるが古くなっており、6人用は穴が開いている。


 上記のヒアリング内容を同期の仲間にメールを送り、7期生として現役にどのような支援をするのが良いか相談した。いろいろな意見が出たが結論は以下のようになった。

鈴木ハツヨ先生からのご厚志5万円と、7期の剰余金4万円を現役支援に当てる。

ザックを部に寄贈し、新入部員に無償で貸与して、個人の初期負担を軽減させ新入部員増加につなげてもらう。アマゾンで検索したところ、《現役が希望するザック3点と6人用テント1張り》で9万円弱なので、これを現役に寄贈する。

7期手戸さんの山の大型写真を部に寄贈し、部室に飾って山の雰囲気作りをしてもらう。


 東北大学ワンダーフォーゲル部は我々が青春をかけた場所であり、存続して欲しいという願望がある。

 今回のことは、現役の窮状を聞いた7期生が支援策を決めたものである。取り敢えずの急場凌ぎで今後長期的にどのようにサポートするのが良いか、現役の要望を聞き、OB会全体で考えていかなければならないと思う。

平成28年OB会報NO47より抜粋