今でもワンゲル現役の気分で -----
2期 (昭和38年卒) 池田 幸男

 OB会の幹事の方から会報の原稿募集の案内があり、「そういえば数年前に投稿したことがあったなァ、久し振りに投稿してみようか。」という気になった。案内文には、「近況報告は数行でもいい。」と書いてあることだし-------。

 ということで、一体前回は何を書いたんだろうと、「卒年期別投稿記事」を読み返してみた。読んでみて驚いた。「今考えてること、言っていること、やっていること」と全く同じではないか!! ま、年とともに山遊び日数や山行の内容が安易に流れているのはしょうがないとして-------。

 70代後半になると、体力の衰えを自覚せざるを得なくなる。その自覚を定量化するために、数年前から「自主体力検定」と称して、毎年単独で立山の支稜線にある大日岳の日帰り山行をしている。累積高度差は約1600m。途中に大日平という気持ちはいいけど、ほとんど高度の稼げない部分がある。

 70代前半の頃は全くの余裕。大日岳では昼飯には早いし人は多いしで、中大日の方にとって返し、秘密の誰も来ない絶景ポイントでのびりビール付の昼食にしたものだった。

 今年はというと、なんとかなるだろうと80才記念を兼ねて出発したものの、予想よりペース上がらず。そこに、全く偶然に追いついていた若い(と言っても70台前半のスーパーマン)山仲間に、「今日は一緒に行きましょう」と言われ、後からの激励(煽て?)でなんとか登頂。当然過去最長所要時間であった。

当日の大日岳山頂の写真(剱岳遠望)


 今でも「山はマイペースで歩くもの」と思っているし、1~2時間ならノンストップでも問題ない。
しかし、当然ながらマイペースでは行ける範囲がドンドン狭くなる。

 最近流行のトレランに刺激されたわけではないが、大日山行以降に、勝手知ったる低山でタイムトライアル的なものを始めてみた。今までのマイペース1時間分を50分に縮めることが出来ても、それを45分にするのがどれほど大変な事か実感した。はたして、来年の大日岳はどうなるだろうか? 体力検定の対象の山を、変更することになってる可能性も十分ありそうだ。

 そろそろ、楽しみにしている「低山カンジキハイク」のシーズンだ。近年降雪量が少なく、ヤブがなかなか埋まらない。例年並みくらい降ってくれるといいのだが。

 さて、これからが言いたいことの本題(?)。
僕は卒業後も転勤による一時期を除いて、ほぼズーッと山に行き続けていた。山が本当に好きなら、今現役の人は勿論若い人は、今後も山行を続けて下さい。

 80才までは山を楽しめることを保証します!!??
ある程度のブランクがある人は、保証の限りではありません(笑)

令和2年OB会報NO51より抜粋