青空に映える赤城の霧氷
8期 (昭和44年卒) 相原 敬

日本百名山の赤城山は、身近な山として老若男女に親しまれている。春にはアカヤシオが咲き乱れ、秋には紅葉狩りの人たちで溢れ、冬は華々しい霧氷に飾られる。群馬県民以外でも主に首都圏から大勢訪れる。今回は毎年楽しんでいる冬の赤城山を紹介しよう。

赤城山の霧氷シーズンは、早ければ11月末に始まり3月位までは楽しめる。初冬の赤城は積雪量が少ないので、ほぼ夏道歩きで霧氷の林を歩けるのが良い。最も人気なのは主峰の黒檜山だが、標高差は500mに満たないので黒檜から駒ヶ岳に周回する人が多い。厳冬期ともなればコース中の岩や階段も雪に隠れ登りやすくなり、特に危険個所もない。週末ともなれば山の初心者も含めて多くの登山者が訪れるので、自ずとコースは出来上がってしまう。山頂まで樹林帯なので吹かれる心配もあまりない。鍋割山や荒山も根強い人気を誇る。

ただ難があるとすれば、前橋から赤城大沼に登る南面道路の凍結を侮ってはいけない。普通はスタッドレスタイヤを付けていれば問題ないが、極寒の日はスタッドレスも全然効かず、そんな日は転落や衝突事故が後を絶たないので群馬県警様の出番となる。それが心配な方は、前橋駅や麓の道の駅から路線バスを利用する手もある。

それ以上に問題なのは、霧氷ができる気象条件が読めないこと。天気予報図を眺めてみても霧氷のタイミングがつかめない。行ってみて霧氷ができていればラッキーだということになる。黒檜山のライブカメラが配信されているので、近くに住む私たちはカメラで確認して速攻出掛ける。何時でも出かけられるようにスタンバイしている冬の赤城山である。

霧氷が成長しているときの黒檜山 キラキラ輝く登山道を行く
令和2年OB会報NO51より抜粋