コロナ禍で右往左往 今年の山行
8期 (昭和44年卒) 前田 吉彦
 正月明けは女房と高尾山に出かけた。 晴れた山頂から、真っ白な富士山が大きい。 帰りは裏高尾の景信山に至り、そこから小仏バス停へ。 多くの登山者に追い越されるものの、一日の散歩としては十分。

 2月初旬、コロナはまだ中国武漢の問題。 雪の少ない赤城山の荒山・鍋割山に単独で行く。 ここはトレーニングの場。 天気は良かったものの、北風が強い。 コース途中で、上越国境の山々が遠望できる。 西から平標山、仙ノ倉山、万太郎山そして谷川岳。 9年前、O君と二人で縦走した山々、懐かしく思い出す。

谷川岳主脈稜線 (赤城鍋割稜線から)

 4月初旬に、ワンゲル仲間のA君夫妻とM君で、新潟の里山にカタクリを見に行く計画を進めていた。 しかし4月7日の「緊急事態宣言発出」で急遽中止。

 GWの恒例行事、O君との残雪を楽しむ登山も同様断念。 「県境をまたぐ移動は控えましょう。」と報道されては、人の少ない山へ行くにも気が引ける。

 結局3-6月は巣籠もり状態。 ただ近所の散歩は欠かさず続けていた。 地元自然観察会に所属している女房の案内で、近所の小さな雑木林で、キンラン、ギンランを鑑賞でき、驚く。

 7月になって、筑波山に行く。 選んだコースはケーブルカー脇の表登山道。 連日の降雨で足下はひどいぬかるみ。 樹林帯の中で高温多湿、その上無風、大汗をかく。

 そのリベンジもあって、8月初旬赤城黒檜山に行く。 ここは登山口から直ぐに急登。 尾根に着くまでにバテバテ。 リベンジどころか返り討ちに遭う。 標高の低い赤城山は、この時期絶対に登らない処。 山の選択能力まで低下してきたか。

 8月中旬、避暑を兼ね、夫婦で日光戦場ヶ原に。 人との接触を避けて日帰り。 赤沼から、小田代ヶ原に向う。 高山植物が花盛りなので、足が進まない。 戦場ヶ原の木道は昨年の大雨で一部損壊、コロナで補修が進まず、通行禁止。 再び小田代ヶ原へ戻る。


戦場ヶ原 ( 8月中旬 )


 戦場ヶ原が快適だったので、8月下旬夫婦で霧ヶ峰高原へ出かける。 まだ宿泊する自信がなかったので、長距離運転を我慢して日帰り。 八島ヶ原湿原を半周して、蝶々深山から沢渡を巡る。 ここはこの時期初めて。 涼しく、快適。 夏の花も残り、秋の花も咲き出している。


  近所の小さな雑木林に咲いていたキンラン     霧ヶ峰で見つけたアケボノソウ
霧ヶ峰( 8月下旬 )

 9月初旬は、8・9期合同山行の時期。 今年は中止となり、S君と「剱が間近に見える山」に行こうと画策。 しかしまだ公共交通機関を使うためらいがあり、来年以降に延期。

 9月中旬、A君夫婦と一緒に、M君の北杜市の別荘を訪問。 久し振りの再会なので、実に楽しい。 翌朝総員5人で花の百名山、入笠山に行く。 超楽ちんコースで花満喫。


入笠山山頂( 9月中旬 )


 GW恒例の残雪の山計画が流れたので、代わりに尾瀬に行くことをO君と計画。 10月初旬山小屋の予約が取れた。 我々夫婦とO君の3人。 ところが直前で、O君が急用で不参加、台風接近予報もあり、主目的地のアヤメ平と至仏山を割愛し、鳩待峠から尾瀬ヶ原を周遊するコースに大幅変更。 静寂な紅葉風情を楽しめた。

 近年、向かう先が「岳・山→高原・平」と変ってきた。 時には岳や山も目指したいものだ。

晩秋の尾瀬ヶ原( 10月初旬 )
令和2年OB会報NO51より抜粋