大雪山のこと
5期 (昭和41年卒) 八木 眞介

最近、私は近場の日帰りが出来る山の他は、東北の山と大雪山に出かけています。大雪山は最も好きな山です。平成10年に千歳に単身赴任して、北海道の山に登るようになり、特に夏のお花畑の種類と広大さ、秋の真っ赤な紅葉の美しさに感動し、それから4年間、毎年夏と秋に登山口まで車を飛ばして出かけました。

東京に戻った後は、仙台への赴任や、海外のトレッキング等で、しばらく離れていましたが、平成24年から再び大雪山に登るようになりました。それからは秋には毎年、夏はこれまでに3回でかけています。いずれも往復を含めて4日の日程で、ほとんどは登山口の層雲峡か旭岳温泉に3泊し、登って降りて、登って降りてを繰り返すパターンです。1度は黒岳の石室に泊まりました。ルートは層雲峡から登って赤岳から銀泉台に降りるか、その逆のルートと、層雲峡から登って黒岳から旭岳、又は裾合平を通って姿見のロープウエイ駅に抜けるか、その逆のルートです。

夏は晴れていれば、花の素晴らしさに見とれて、ただただ感動の一言です。秋はほぼ同じ時期に行っていますが、年によって状況は大きく違い、上には登ったが吹雪でそのまま引き返した年、風が強くストックで支えないと倒されそうで引き返した年、雨で諦めた年もありました。平成25年は登った日が初冠雪で予想外の雪景色を堪能し、素晴らしい写真を撮りました。秋には、ナナカマドの赤とハイマツの緑が作るきれいな縞模様の写真を撮りたいと思っていますが、まだ満足できる写真は撮れていません。

去年・今年はコロナウィルスの問題があり、行けずにいます。その間にも体力は大幅に落ち、大雪山の山上を縦走するのは厳しくなっており、来年は無理かも、と思っています。

北海岳付近から北鎮岳方向を見た紅葉
裾合平のチングルマのお花畑
令和3年OB会報NO52より抜粋