静岡の竜爪山、長野の車山、山梨の蛾ヶ岳
6期(昭和42年卒) 加藤 邦明

 2022年12月に鎮守様の清掃で年甲斐もなく溝浚いをしたら、年齢相応の痛みが出て、1月には右足が痛くて歩けなくなった。整形外科にお世話になりながら杖を使用して歩行練習に明けくれていた。

1.静岡の竜爪山
 2月になると杖とシップ材は外せないが、痛み止めの薬は不要になったので、山に行きたい虫が騒ぎ始めた。静岡市の竜爪山が検索でき、中腹の穂積神社まで車で行けば、1時間で薬師岳、1時間20分で景色の良い文殊岳まで登れるようだ。2月7日に自宅を出発し、9時に炭焼平山林道駐車場に到着。しかし、予定していた穂積神社に車横づけは林道崩落により不可であった。身支度を整えて平山口から登山道を辿る(9時15分)、やっとの思いで竜爪山穂積神社に到着10時45分(登山標準コースタイム50分に対して1時間30分かかった)。

 疲れたので竜爪山への登山は諦めたが、ここまで結構キツイ登りでそのまま下るのは、右足の疲れもあり危険な感じがしたので、遠回りでも安全な舗装された林道を下ることにした11時。ソーラーパネルの発電施設、高山登山分岐点を脇に見ながら、駐車場まで後700m位の最後の沢で大規模崩落を確認13時15分。崩落の現場を横切るのはかなり危険と考えて、少し手前から分かれていた「平山町内の農道」経由で平山の駐車場まで下ることにした。時速2〜3q程度のヨロヨロ足で、16時に車に戻った。


2.長野の車山
 足の調子もかなり良くなってきたので、霧ヶ峰なら負担が少ないだろうと車山に行くことにした。7月11日自宅を出発し、SKYPLAZA車山には9時20分に到着した。登山靴に履き替えて、9時40分のリフトに乗り、車山山頂駅には10時に到着した。10時15分に出発して研修の高校生達に抜かれながらの下り、ニッコウキスゲが咲くコロボックルヒュッテ、車山湿原脇、車山乗越から車山山頂には12時25分に戻った(登山標準コースタイム1時間45分に対して、昼食と休息時間を除くとほぼ同じであった)。


3.山梨の蛾ヶ岳
 山梨県市川三郷町に四尾連湖なるキャンプ場と1時間30分程度で登れる蛾ヶ岳(昼ヶ岳とも書き:「ひるがたけ」と読む)があるのが分かった。四尾連湖は、地質調査の報告では、5万年前に北東の大畠山の斜面崩壊による地滑りの結果としての堰き止め湖だそうな。10月31日に自宅を出発し、四尾連湖脇の駐車場には9時に着いた(駐車料金500円)。
 登山準備をして9時10発、ジグザグの登山道を経て大畠山への分岐の尾根へ9時40分、足元の泥岩の崩壊のため細尾根2ヶ所を通過、西肩峠経由で蛾ヶ岳には10時50分。残念ながら売り物の富士山絶景は雲で左側の肩しか見えない。裏手では、櫛形山系、八ヶ岳、茅ヶ岳が良く見える。
 11時10分に下山、駐車場には12時30分に戻った。登山標準コースタイムと比較して、休息を入れても登り1時間40分、下り1時間20分で共に同じであった。


おわりに
 1年間、右足の痛みに耐えた自分へのご褒美に車で白馬町まで行き、白馬大橋からの白馬連峰を写真におさめた。

令和5年OB会報NO54より抜粋