赤城に集う山の仲間たち
8期 (昭和44年卒) 相原 敬

今からおよそ25年前、TUWV同期の卒業30周年記念山行が安達太良山で開催された。そのとき、病み上がりの身体に鞭打って参加したのが、山に回帰するきっかけになった。それ以降は非日常を山歩きに求めるようになり、夫婦で名だたる山を歩き回ったものだ。

当時はインターネットの黎明期から普及期にあり、私たち夫婦の山行記録をNET上に発信するようになった。類は友を呼ぶが如くNETを介した山仲間が増えていき、特に群馬県内で活動する人たちとは現実の山でも親しく付き合うようになった。誠に勝手だとは思うが、千葉や東京のメンバーも含めて十数組の夫婦に働きかけて「赤城オフ会」なるものを立ち上げ、年に一度のオフ会で交流していた。 

コロナ禍にあって3年間の中止を余儀なくされたのを契機に、長く続いたオフ会を惜しむ声も説得して今年の5月をもってファイナルとした。歳を重ねるにつれて足並みが揃わなくなってきたし(現60歳〜83歳)、オフ会以外でも会うことが多く、ヤマレコやYAMAPのようなSNS上での交流が盛んなご時世でもあるので解散を決した。 

オフ会メンバーの将来を示唆するかのように、今年の赤城のツツジはかつてない華やかさで咲き誇り歓声とため息の連続だった。この思い出を心に刻んで、今後は元メンバーとの意図せぬ出会いが夫婦二人旅の楽しみのひとつでもある。


令和5年OB会報NO54より抜粋