9期合同山行 第21回 半月山湯の湖戦場ヶ原
佐藤良子さん(オギャー)を偲んで

8期(昭和44年卒)前田 吉彦
    2023年6月21日(水)、22日(木)
    参加者16名(敬称略)

    8期:相原夫婦、小笠原、守護、中里、根岸、三原、前田夫婦
    9期:石野、伊藤夫婦、熊谷Q、富川奥、原田、若佐勢


 新型コロナで4年振りの合同山行。首都圏に近い奥日光に集うことになりました。

 初日は昼前に半月山駐車場集合。4年あるいはそれ以上長い期間会えていなかったのでなんとなくぎこちない再会。30分程掛けて、半月山展望場への急登でひと汗かけば、これから行く中禅寺湖は元より湯の湖から流れ落ちる湯滝まで見える。半月山山頂は更に10分程歩かなければならない。展望が効かないとの情報で、参加者は数名のみ。半月山展望場に戻ってきたら、皆食事をせずに待ってくれていた。これは嬉しかった。皆集まって持参の昼食を取れば、一気に昔の顔に戻る。食事の効用は大きい。

半月山展望台でランチタイム


 竜頭の滝に寄って、今宵の宿湯の湖かつら荘へ向かう。荷物を預けて直ぐに湯の湖を一周する。平日で天気は今一、湖畔の道は夕闇も近づいて、散策する人は少ない。それでも小学生の集団と行き会う。彼らは元気一杯の挨拶をくれる。若いことは宝だ。

 今宵の宿は貸し切り状態。恒例に従い温泉、食前酒、食事、2次会と続く。オギャーが亡くなったのは3年余り前だけれど、新型コロナが発生した直後だったので、これまで皆が集まって慰霊する機会がなかった。今回は幹事石野さんの事前の指示で、持ち寄った昔の写真を回しながら、皆で彼女の思い出を語った。不思議に一枚の写真で昔のことが、昨日のことのように鮮明に思い出される。このような場で、残った者が先に逝った仲間のことを、改めて思い起こし、語り続けることは残った者の終生の務めだろう。


日光湯元温泉かつら荘の朝

 翌朝は天気予報通り小雨。宿の玄関前で記念撮影後、早速戦場ヶ原の赤沼駐車場へ出発。梅雨時なので、予想通り人出は少ない。

 赤沼から小田代ヶ原、更に戦場ヶ原への道、疎らに生えたミズナラの原生林が続く。
花も少なく、展望が続く訳でなく、淡々と平坦で危険の少ない道が続く。雨のせいもあり、皆寡黙だ。急ぐ理由はないので、物思いに浸りながらゆっくり歩こう。

ミズナラの原生林
雨に煙る戦場ヶ原の木道を行く


 今回の参加者は16名。参加出来なかった者も多い。本人の病や家族の介護、あるいは別の予定を立てていたため参加できなかった等理由は様々なようだ。山行より家族介護の方が余程大切な場合もあるだろう。

各人を取り巻く諸環境は、いつまでも同じように続く訳ではないので、「参加できる時は、万難を排して参加する」というのも立派な生き方だと思う。既に後期高齢者になった8・9期のメンバー、来年も多くの仲間が参加できることを願う。今日は途中休憩を短く済ませたので、赤沼駐車場に戻ったのは正午。雨の中、来年の再会を約して散会した。

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          「オギャーを偲んで」に感謝  8期 佐藤 拓哉

      どんな写真を見て、どんな話をしたのか ・・・ 私は知らない。
      けど、みんながオギャーを思い、オギャーを偲んでくれたことは本当に嬉しい。
      感謝の気持ちでいっぱいである。(私の好きな1枚を添えて)


鋸山の見える観音崎の海岸にて

令和5年OB会報NO54より抜粋