幾久会20年会 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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2日間の休みをとって秋田、岩手県境の藪山に入るつもりが休暇の都合で結局ヽ前夜発となり歩く山も急に変更することになってしまった。皆が帰宅した後のオフィスで着替えて上野駅にむかう。途中ラーメンを啜って、夜のプラットホームに小さなザックを肩にならんでいると、時は20余年前に戻ってサントリーのポケットビンどと”あたりめ”でチビリ、チビリはじめると、もうオフィスのことなどすっかり忘れてしまいます。 新幹線が通っているのに夜行列車でコトコト山形に向かう。山形駅のベンチで一休みして、仙山線の一番列車に乗り込む。ガラガラの列車の窓から雨に煙る山の裾を見ながらいると、気分は完全に現役に戻ってしまっている。 山寺の駅に降りると小雨か、朝早いせいか無人駅のようにヒッソリとしている。傘をさして歩きはじめるが、以前歩いた道とはまるっきり変わって両側の家はアルミサッシときれいな色の瓦になってしまっている。畠もいちごのビ二−ルハウスになり、その間をぬけて悪名高い林道の分岐までくると、ようやく昔の記憶と合ってきた。林道から沢にそった小径に入ると手入れのきちんとされた20年前の二口になってくれた。千本桂をすぎで最初の休みをとる、雨は降ったり止んだりだったが風はなく傘をさしてハイペースで進むことができた。象の鼻が土砂に埋まってしまったことを除けぱ全く昔のままであった。沢を離れちょっとした坂を登り詰めると今度は別世界が急に目の前に現われた。砂利のしかれた立派な自動車道路が峠を傷付けている。通る車もない雪に荒れた道路をくだっていくと神室の神々しい姿がガスのきれ間から正面に見えてきた。 20年前は我々の背丈程の植林したての針葉樹が立派な林なってしまい、その木々の間に翠雲荘を見た時には20年の時をかんじてしまった。しかし、小屋はすこし古くなったが昔とほとんど変わりなくきちんと建っていた。内に入ってみるときちんと整理されており相変わらず気持ちがいい。窓をまきの棒で開けて山形駅で買った弁当を食ぺながら例のノートをながめているとTUWVの文字が散見される。小松原沢の銚子の大滝によく入っているようだが、神室の南面の沢のことは誰も書いていなかった。ストーブでまきをもやしてみたかったがストーブがいたんでいるのでやめて小屋をあとにして、車の通らない広い砂利の道路を歩いて表磐司まで来ると釣り人の車があった。 野尻にいる昔の悪友の家に寄ってしばらくダベッてから小型トラックで皆の集まっている秋保温泉のホテルまで送ってもらった。 20年前と変わらない顔が背広を着てやって来た。仕事の関係で参加できなかった人もいたが半数以上の10人が顔をそろえることができた。例によって話題はつきず痔の話は八木が最新の情報をしゃべり、関川はさらに高度な医学の先端技術を披露し、酒が入ってますます皆、話に弾みがついて、ついには参加できなかった仲間に電話をして奥さんにいやがられまでして、飲み、騒いで楽しい時を過ごした。 この次を30年会にするこはちょっと間が永すぎて心配なので25年会にでもしようと決めてしまった。 ワンゲルを卒業してから同期で集まっているということはよく聞くが中々皆が集まるのはむずかしい、まして山に入ることは更に困難となってしまうだろう。今回、無理して二口峠を越えて集中地に入り、少しでも山の匂をもっていけたことはワンゲルを忘れたくない気持ちだったかもしれない。 しかし、ちょうど1ヶ月前に出張の途中に見た北極の氷の上で悪戦苦闘していた人がいて、その人たちとあまり変わらない年令なんだと思えばまだまだ山に入れるような気がしてくる。 |
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幾久会々報からの抜粋 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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驚いたのは,われわれぐらいの年齢になりますと,どこの集まりでもグループでも,たいていひとりやふたりは髪の毛がかなり白いのや相当薄くなっているものが居るものですが,秋葉氏がちょっと白いものが言われてみれば目だつかなという程度で,彼も世間並みよりは若く,ともかく皆さん昔とあまりかわっていないのでありました。つまり,禿も白髪も全然おらず,体形が著しく変化した者もいないという20年会でありました。 近況スピーチを細かにお伝えできないのが残念ですが,以下は,各氏の話しやら様子からの近況の簡単な印象でありまず。 |
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