夏合宿をぶりかえって |
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プレ合宿の事故について 主将 中島 健太郎 |
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はるかなる知床の岬 知床P 中山 武 |
わがPは、知床のヤプと沢(ポンルシヤ川とコタキ川)にいどみました。しかし、残念なことに、行程の半ばにして病人が出たため、エスケープをきるという結果になってしまいました。発病後は、停滞して回復を待ちましたが、体力の消耗が激しく、知床沼にたどり着くのがやっとでした。岬に着いた時の感動、それだけを支えにしてヤブこぎをしてきたので、岬を断念した時には本当に無念でした。それでも、パーティの雰囲気はよく、魅力あふれる知床の山々は、夏合宿の醍醐味を存分に味あわせてくれました。 現在、「ヤプ」は小数派ですが、この知床Pが「ヤブ全盛」への一つのステップとなれば、と願っています。 |
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原始性を求めて 北日高P 水戸瀬 賢悟 |
歴船川から幌尻山荘までの、沢と稜線をつなぐ13日間は、連日晴天に恵まれ、会心の合宿となりました。1日の行動時間を短くし、ひたすら沢とたわむれる日々でした。ゴルジユ帯を巻くのに1日かかったり、アップダウンの連続する主稜線を12時間歩いた日もありました。 酒を飲んで暴れる1年、雲海が赤く染まらないと落ち込む2年、テクニシャンを自負するSLなど。パーティの7人は皆個性的で、毎晩にぎやかな夜を過ごしました。 最後の日、約40キロの林道を歩き始めた時には、さすがに意気消沈しました。今思い返してみると、いろいろと幸運な山行でした。 |
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大雪山のシルエット 南日高P 中島 健太郎 |
日が昇るとともに、石狩平野に浮かび上がった三角形のシルエット。旭岳の日の出である。そして、五色岳に登った瞬間に見た、まるで王冠のようなトムラウシ。いずれも忘れることができません。 黒岳からトムラウシまでの7日間は雲一つない快晴に恵まれ、雄大な大雪の魅力を思う存分味わいました。また、メンバーの協力により、本当に充実した夏合宿ができました。 プレ合宿の事故のため、予定を南日高から大雪に変えました。沢をやるパーティとして1、2年生を募っただけに、彼らを南日高の沢に連れていくことができなかったことだけが、残念です。 |
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日本の屋根を歩いて 北アルプスP 伊藤 学 |
野口五郎岳から雲の平を経て、槍ヶ岳、穂高岳と北アルプスを縦走しました。今年は残雪が多く、所々登山道が雪で埋まっていました。祖父岳と雲の平の間、双六岳と双六小屋の間の急斜面には迂回路ができていました。ザイテングラードもすべて雪に埋まっていました。その分、水に不自由しなかったのは幸いでした。 総勢10名のうち、1年と3年が4名づつであり、間の2年が大変苦労していました。後半は、台風11〜13号の進路と、槍穂の難路に心労が絶えませんでした。しかし、雄大な山々と仲間との日々は、初めてのリーダーの重さとともに忘れることはないでしょう。 |
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