20期、22期 クワンナイ川遡行 |
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この数年20期〜22期のメンバーで毎夏沢登りをしていましたが、今年は残念ながら仕事の都合その他で21期から誰も参加できず、20期1名(岩屋)、22期3名(土屋、手塚、石川)で大雪山のクワンナイ川を遡行することとなりました。 クワンナイ川は、滝ノ瀬十三丁というナメが有名でかねてから一度は行きたいと思っていましたが、沢が長く一旦雨が降ると増水がすごいとのことで、2年前に恋ノ岐で鉄砲水にあってから敬遠していました。しかしながら全員50歳を過ぎ、今のうちに行っておかないと行けなくなってしまうという思いで今年行くことにしたのです。 8月3日各自飛行機にて北海道に移動、旭川に集合後レンタカーを借りて天人峡に移動。この日は移動のみで出会いにかかる橋の脇の駐車場にてテント泊。 |
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10:00に滝ノ瀬十三丁に入る。 ナメは延々と続き、長かったゴーロ歩きの辛さが一気に吹っ飛ぶ快適さだ。昨年までなら沢の冷たい水を使って昼食に素麺を作る慣例であるが、今年は軽量化のため、食料も思い切り軽くしたため味わえないのが残念。 |
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13:15上二俣に到着。だんだん源流の様相を見せる中テンバを探しながら歩く。15:00これ以上は望めないと思える良い場所を見つけ行動終了。このころから天気が悪くなりポツポツ雨が降り始めた。 |
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翌8月5日は前日夕方からの雨が続きしかもガスがかかり視界が悪い。朝5時過ぎに出発。最後に雪渓があり稜線に7:00ごろ到着したが道が不明瞭。ガスで何も見えないが岩屋を除く3名はトムラウシ岳ピストンに出かける。ひとり待つことにした岩屋はテントを張り昼寝をしながら待機。 雨風が強くなりトムラウシ岳までのピストンは寒さを感じた。数年前夏に北沼あたりで大量遭難が発生しているが、とても理解できる。途中ほとんど人には会わなかった。10:00に岩屋が待つテントに戻り、天人峡への下山を開始。歩き始めた直後に土屋が足を滑らせて転び額を岩に強打した。ヘルメットを被っていたので大事にはいたらなかったが、たくさん血が出て動揺する。その後全員下山するまでヘルメットの着用を継続した。 稜線上はずっと風雨が強い状態が続き、とにかく早く下山したい。化雲岳を過ぎてからの下山道は広い笹薮の中を道が通っているが、道の部分がえぐられているため水が流れ沢を下っているような感じ。最初は浅かった水が、下山とともに深くなり、場所によってはひざ上まで泥水の中を歩かねばならない。足元がまったく見えないためペースが上がらない。2時間ぐらいこの状態で歩いたが、道を流れていた水が滝となって消えていったのでホッとした。長い下りの最後に羽衣の滝が見えた。高さ水量ともに申し分なく立派である。 天人峡に下山できたのは17時近くとなり、合羽の中もびちょびちょでテントに泊まるのは避けたい気分だ。1軒の宿が夕食は出せないが宿泊可とのことで転がり込む。着ていたものをボイラー室に全部干して、風呂にはいり夕食。ビールをごぼごぼ飲めて満足。ただし、夕食がお湯入れるだけの軽量ESSENなのが味気ない。 |
GPS data |
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8月6日朝よりレンタカーで帰る。額に怪我をした土屋を病院に連れて行き、治療が終わるまでの時間を使って人気の旭山動物園に行って見た。前日とは違いよい天気で、動物園は観光バスもたくさん来ていてすごい人出。旭川から千歳空港までの電車で酒飲んで反省会代わりとした。今回一部メンバーが導入した携帯のGPSアプリやGPS機能付きデジカメで、どこを歩いたか分かるということで、上の地図はその出力結果である。プレで間違った沢を登り、登り切る直前まで間違えに気づかなかったという人には言えない経験をした我々にはとても便利?なものだ。 |
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