アフリカ北部の国チュニジア訪問について報告します。チュニジアへは、欧米諸国の社会不安が大きくならないうちにと思い、昨年末から新年にかけて訪問しました。この地方はローマ時代以降、地中海を隔ててローマ文化の影響を強く受けており、円形競技場やローマ時代のモザイク画などが多数残されています。

　最初に訪問したのは、首都チェニスにあるバルドー博物館です。ローマ人の日常生活やギリシャ神話に関連するモザイク画が多数展示され、当時の人々の暮らしぶりが蘇ってきます。代表的なモザイク画の１つをご紹介します。私が訪問した２か月後の３月１８日、この博物館では武装集団による襲撃事件が発生しました。今となっては、まさしく命拾いをした気持ちです。

　チュニジア南部はサハラ砂漠とも接しており、首都チュニスから南部の中核都市スースを経由し、サハラ砂漠観光の中心都市であるドゥーズに移動しました。翌朝は、日の出前にラクダに乗ってサハラ観光に出発、サハラ砂漠の暗闇から昇るご来光を堪能しました。こちらのラクダはコブが１つのため、コブにつかまりながら、ゆったりと半日の砂漠体験をしています。