コロナ禍と思い出 |
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我々の世代になると、人生の目標は“思い出”を作ること、蓄えること、そのために 開催見送りの期間に、7期の仲間、山口さんと、上田さん、高橋さんが亡くなられた。亡くなられた直後に数々の、思い出が駆け巡り、あらためて、学生時代からの仲間の思い出に浸った。 山口さんとは、学生時代、山形蔵王でのスキーでの私の大失敗で迷惑をかけたことが一番に浮かんできた。同期会のゴルフも奥さん同伴で楽しんだ。会社の運営も最後まで頑張っていた。健康状況が優れなくても同期会には出席していた。 上田さん、一番に思い出すのは、甲州での同期会の帰りに新宿までの特急列車の中で、いろいろな話に花を咲かせている中で、社長を長男に譲り、無事家業を次世代にバトンタッチした、その安どの心情を話された。 オーナー社長にとっての生涯の大事は、“次世代に家業をキッチリとつなぐこと”このことは、鉄鋼会社にいて、多くのオーナー社長との仕事上のお付き合いのなかで数多くみてきた。継投に失敗して、会社をなくしてしまった例も多くあった。 “手前みそかもしれないが、息子は、自分の若い時とくらべて、才能は、俺より上をいっている” この言葉は家業継続が自信をもって出来た。そして発した言葉であり、私も心より祝福できた。上田商会も末永く継続発展してゆきますよ、上田さん! 高橋さんとの思い出は、毎年送られてくる、手掘りの版画の年賀状で、味のある構図と多色刷りでの賀状は、正月の楽しみでした。文面ではいつも今年こそお会いしましょうと書き添えていたのですが、かなわずに訃報の便りを受け取ることになってしまいました。 |
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