石川誠之君を偲ぶ
7期 (昭和43年卒) 菊谷 清

 同期の石川誠之君が今年の1月に逝去しました。齢79でした。

 彼は性格温厚、沈着冷静で常に穏やかな物言いをする人柄で、ともすれば結論を急ぐせっかちな仲間の多い我々同期の中ではとても信頼されていました。スポーツマンというよりも図書館で静かに本を読んでいるのが似合う学者タイプで、私と同じタイプかなと思います。(周りから、真逆のタイプだろうとの声あり!)

ワンゲル時代に彼と一緒にパーティーを組んだ経験はなかったのですが、卒業後は同じ東京在住ということもあり、親しくつき合わせて頂きました。特に彼は私と同様にゴルフが大好きで、定年後には同期ゴルフ会として千葉県辺りで毎年1回はラウンドしていました。我々のゴルフは、雨が降ってズブ濡れになろうが決して途中で投げ出さないワンゲル流で、大雨の中、他のパーティが全て中止した時でも最後までプレーを続けたこともありました。

石川君のプレースタイルは性格そのままで、慌てず騒がず、じっくりとプレーするのです。よく言えばいつも冷静沈着、悪く言えばスロープレーヤーで、なかなか打ってくれないので周りがイライラすることもありました。しかしスコアが悪くてもいつもニコニコして決して腐らない大人のゴルファーでもありました。ナイスショットした時の石川君のドヤ顔を懐かしく思い出します。

令和6年OB会報NO55より抜粋